和噺

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2000万円の子育ての噺

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        和噺   
                         R1/12/17
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子供を一人育てるコストは2000万円なんですって。実感、全然ありませんが。そりゃ、子供だって米は食べるし服は着るからコストゼロじゃないけど、子供手当ても貰えるし、その辺でトントンじゃないの、とか思う。
 
ちょっとすごいなと思うのは、経済的に困窮するから子供を産まない、という選択肢をとることが、当たり前となっていることです。2000万円ないと子供が育たないとか、あるわけないのに。もしそうだったら、今までの人類、ってか日本以外の国でも、2000万円なければ子供が育たないのか、ってことですよ。そんなこと無いですよね。ジンバブエだって子供は育つ。食べ物と愛情があれば、元気に育つ。実感から言えば、2000万円より必要なのは、適度な愛情ですよ。
 
子供というのは現実で、2000万円というのは幻想です。お金という幻想は、強力な幻想なので、現実感がありますが幻想です。まぁ、みんなが信じていれば、現実的な利益があるから、たとえそれが幻想でも現実ぽくなるんだけど、幻想は幻想です。例えば、神はいないけど、みんなが神を信じていれば、聖職者は尊敬を受け、現実的に利益を得られるわけですよね。そういう感じ。みんなが信じりゃ現実感アゲアゲ↑です。
 
神に背いたからと鞭打ちにされることと、2000万円無いから子供を産めないというのは、同じことなんですよ。お金が無いとまともな教育ガァ、とか思うかもしれませんが、ネットで何でも学べる時代ですからね。だから、お金は無くても大丈夫。ただ、お金が無い人の多くは、愛情を子供に与えないことが多いから、不幸になりがち、というのは、あるかもしれません。愛情ってのは、社会的な繋がりね。人間は社会的な動物だから、愛情(社会的な認知、存在感)が無いと、歪みがち。これ、お金より大事。
 
昨日あたりにバズったツイートが流れてきたんですわ。それは、
 
「お金無いのに子供作る夫婦意味がわからなかったけど、ある程度子が育ったら奨学金借りさせて生活費に出来る(返済は子供)し成人したら家に金入れさせるから子供増やせば増やすほど将来的な世帯年収が増えるって考えてる人と会話してそれ聞いてゾッとした。その人夫婦揃って非正規なんだよな…」
 
というツイート。それを読んで、そんなことを思ったのです。あ、おはようございます。僕です。今日は午前中にマウンテンバイクのために山を見にいき、午後は不動産関係のお仕事です。
 
さて。当然、世間では、先述のツイートに多くの方が賛同でして、ま、要は「お金がなければ子供を作るな」という共通認識が、すごく広く常識として通用しているのだな、と思ったのでした。僕は、子供とは現実であり、お金とは幻想であるから、お金が無いから子供を作らない、というほうがおかしいと思っていますけど。これが、食べ物が無いから子供を作らないとかなら、意味がわかりますけどね。だって食べ物は現実だから。
 
まぁ実際問題として、上記ツイートの例に挙げられているような家庭の場合、本気で子供から搾取しようとする場合が多いだろうから、そこに愛情があるかは疑問ですし、たぶん無いケースが多いから、「お金が無いと不幸になる」という図式が成り立つように、一見、見えるのです。でも本来は、そうじゃないんですよ。「愛情が無いと不幸になる」が正しい。こういう相関関係は、成り立っているように見えても、成り立っていないこともある。
 
例えば、戦後の日本は、カラーテレビが普及しました。その一方で、平均寿命は伸びていきました。つまり「カラーテレビを買えば寿命は伸びる」という相関関係は成り立つわけです。たぶん、多くの国で成り立ちます。でも、実際は関係無いですよね。「長生きしたいから、テレビを買おう」とは、ならないわけですよ。だって寿命と
テレビは関係が無いって、みんな分かっているから。
 
「お金が無いと、子供が育たない」ってのも、そういうことです。お金が無いから育たないんじゃなくて、お金が無いと育たないと親は思っているし、だから親は、この子は不幸になると思っているし、そう思って育てられるから実際に不幸になる、みたいな感じ。愛情の不足、そして、不幸になるという思い込みが、実際に不幸にするのです。お金と相関関係があるのならば、ブータン人は日本人より不幸なはずなんですから。ね、違うでしょう。
 
先述のツイートの例に挙げられていた夫婦のケースも、一概によろしいと言えないのは、この夫婦の場合も「お金」のために子供を産んでいる、というふうに取れるからです。お金のために産まないのも、お金のために産むのも、どちらも、お金が子供より優先順位が高いってことでは、似たようなものですから。ただ、僕が子供だったら、お金のためであれ、産んでくれたほうが良いですけどね。生まれなきゃ、何にもならないんだし。奨学金払うから産んでくれ、って思う。
 
まとめると、ツイートの例に挙げられた夫婦は「お金が欲しいから子供を産む」で、世間は「お金が無いから子供を産まない」で、僕は「お金を気にせず子供を産め」です。でも、なんだろ、奨学金って利率が低いからね、一理あるよねとは思った。子供を増やして豊かになるスキーム。家族仲が良かったら、すごく幸せそうじゃない? ま、親が、自分は働きたくないけど、子供には働かせる、という点で、よろしくないからアレだけど。そんな大家族も面白いな、とは思った。
 
ま、なんですかね、ツイートでこういうのにコメントしようと思っても、140字でしょ。僕ちゃん、ちょっと書くと2000字ぐらいになっちゃうからな。ツイッター社、文字数制限を14000字ぐらいにしてくれませんかね。そしたら、この文章もツイートで流しますわ。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
まぐまぐ大賞で「生活部門3位」になりました。推薦してくれた皆様、どうもありがとう!
 
歴代のを見たら、2009から2013年は休止していたんですね。僕は、2008年にニュース情報源部門3位になっていましたね。(当時のメルマガ名は「都会育ちの田舎暮らし」です)
 
ってことで、11年ぶり2回目の入賞ってやつです。おめでとうございます自分。賞金の3億円は「パプアニューギニアムラサキナメクジを保護する会」に全額寄付しました。エライ!(°▽°)
 
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