和噺

まぐまぐで配信中のメルマガ「和噺」の過去ログです

香港女性の噺

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        和噺   
                         R1/11/27
───────────────────
 
おはようございます。僕です。昨日、香港女性がやってきましたよ。一週間ぐらいの滞在予定です。入れ替わるように、スペインのジェラルド君は旅立ちます。ジェラルドは、2ヶ月半もの間、うちにいましたね。最長記録ではありませんが、歴代2位の長期滞在です。子供も随分慣れて、なんか普通に英語で話していますわ、ジェラルドと。ただ、彼のスペイン訛りには最後まで苦労したね。
 
で、香港女性。なんか、僕、オーストラリアの彼氏がいるとか思い込んでいましたが、違いました。単身、やってきた。どこで勘違いしたんだろうな。頭のいい人で、中国語二か国語(広東語・北京語)、英語、日本語、アラビア語がペラペラという。凄まじいラインナップですよ。
 
5ヶ国語を話せるとか言っても、例えば、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語アイルランド語が話せます、とかいう、ぬるいラインナップとはレベルが違いますわ。んで、大学卒業したての23歳。選考してたのは地理学だって。すごいね、世界。
 
日本語がペラペラで普段の意思疎通には問題は無いのですが、やっぱり「生きた日本語」のレベルでは、ありませんから。そういうところは、積極的に、僕が教えるようにしています。例えば、昨日教えたのは「ソープ」について。「石鹸、ありますか?」という意味で、彼女は「ソープ、ありますか?」と尋ねてくるんですよ。日本語でも「ハンドソープ」とか「ボディソープ」とか、言うじゃないですか。そういう意味で、彼女は尋ねてきたんです。
 
だけど、日本語でソープと単独で言った場合は、ソープランドのことじゃないですか。まぁ、こういうことも知らなきゃいかんだろと思って、教えましたよ。日本語で「ソープ」は、売春宿である、と。「石鹸」ならば、固形の石鹸。「ハンドソープ」は、手を洗うポンプ式のやつ。「ボディソープ」は、体を洗うポンプ式のやつ。彼女、なるほどと、スマホにメモっていましたわ。ソープは売春宿である、と。
 
他にも、ストーブについて。日本語のストーブ(灯油ストーブとか)は、英語ではヒーターです。日本語のコンロ(台所の)が、英語ではストーブです。じゃあ、日本語でヒーターと言ったら何かと聞かれたので、電気式のストーブか、石油ファンヒーターみたいなやつ、と言っておきました。ややこしや。
 
あと、日本語のジャンパーは、英語ではジャケット。日本語のトレーナー(上着)は、英語ではスウェットシャツ。日本語のスニーカー(靴)は、英語ではトレーナー。ああ、ほんとにややこしや。英語圏の人にとっての、日本語の一番のハードルは、この辺じゃないの?と思う。
 
彼女は、アメリカの一流大学(小さな大学なので名前は知らなかったけど、ウィキで見たら「最難関大学の一つ」とか書いてあったやつ)を卒業したエリートなんすが、時々、こういう若い人が来ますね。大学卒業後か、大学在学中に休学して、世界一周している、とか。なんでバックパッカーしているのかって聞くと、世界を知って、自分がこれからやることを考えたい、みたいなのが定番回答。おう、意識高いぜ! そういう、本当にキラキラとした目をしたエリートがいるんですよ。
 
いやー、安易に「日本はダメだ」とか言いたくはないんですが、そういう人を見ると、日本ダメだろ、って思っちゃうよ。東大在学中や、東大卒で、すぐさまバックパッカーをやる奴が、どのくらい、いるだろうか、と。バックパッカーをすれば良いというわけでもないけど、選択肢にも上らないでしょう。やりたい人もいるだろうけど、それを許さない社会状況があるだろうね。東大生が「1年、休学して、世界を旅行したい」と言ったら、普通に応援される、そういうのが良い社会だと思いますけど。
 
さ、今日は何の話をしましょうか。もう随分、話しているような気もしますが。このまま、外国人の話を続けましょうか。
 
「香港、大変だね」って言ったら「大変」って言ってました。先日の選挙では、民主派が圧勝しましたが、彼女の意見では、若い世代がどどっと選挙に行ったから、と言ってましたね。またそれは、若い世代が投票したくなるような受け皿が、あったということだ、と。ほうほう。
 
あと、「日本の物価とかは、どう?」と聞くと、これは香港に限らず、ほとんどの外国人に共通する意見ですが、家賃は同じくらい。食費(外食)は、安い。特に、ヨーロッパから来た人は、そう感じるようです。ランチが10ユーロ(1200円)以下で食べられるなんて驚き!みたいに言いますからね。ヨーロッパのレストラン、アホみたいに高いようです。ホームセンターの雑貨とか、100円ショップとか、そういうのも安く感じるようです。
 
逆に高く感じているのが、食材。野菜、果物、お肉とか。不思議ですね。食材は高く、外食は安い。ということは、日本の外食産業が企業努力をしている、という言い方もできますが、実態として外食産業がブラックであることを考えると、従業員から搾取している、適正な賃金を支払っていない、という方が正しいのかな、と思います。まぁ、あと野菜とか果物に関しては、いちいちパッキングしたり、無駄な規格があったり、流通のコストがかかっている、という面もあるでしょうけれど。
 
もう一つ、外国人が高いと感じているのが、交通費。これは、もう超高い、という感じです。特に高速道路の料金は、驚かれるね。え、20分、走っただけで900円!みたいな。うん、日本人の僕も高いと思うよ。
 
でも、トータルで見ると、まぁ同じぐらいかな、という人が多いです。昔の感覚だと、日本は物価が高い、というイメージがありますが、現在は同じぐらいか、また、むしろ安いと感じられるぐらいになっているんですよね。日本が経済停滞して、ここ20年、30年の物価(給料)がほとんど変わっていない。その間に、他の国は物価(給料)が上がって(経済成長して)、その差が無くなってきた、という感じでしょうね。ヨーロッパからすれば、日本は安くて暮らしやすい、みたいになっているのかも。
 
まぁ、そんな感じかな。今日はドタバタと忙しくて、配信も遅れましたわー。すいません。愚痴ですけど、ヤギがニワトリ小屋に侵入して、ニワトリの餌を食っていたので、腹が立ちましたよ。モンゴル人、召喚してやろうか。まったく。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
11月27日は父親の命日ですわ。僕が小学生の時にガンで亡くなりました。42歳。もう、僕も父親が死んだ年に近づいてきましたね。本当は721歳ですけど。でも思うと、もし父親が生きていたら、山奥に住んだりすることも、子供が(広い意味の子供ではなく、個体としての我が子が)この世に存在することも無かったと思う。ということは、父親が生きていたところで、孫(繰り返すけど、個体としての孫)に会うことはできないわけで。ふっしぎー。人生、そんなもんだね。
 
──★まぐまぐ大賞に投票してください─
 
12月3日まで投票できますので、下のリンクから投票してください。よろしく! 
 
 
──★バックナンバーはこちらから───
       Twitter @kato_nodoka
       Instagram katonodoka
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━