和噺

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体質の噺

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        和噺   
                         R1/11/26
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「欧米人とはこんなに違った 日本人の体質」っていう本を聞いていました。聞いていました、っていうのは、オーディオブックで何か作業をしたり、ドライブしながら聞いていましたので、読んでいないんですが。ちなみに僕はaudiobookっていうサイトを利用しています。
 
で、そのタイトルの通り、欧米人と日本人は体質が全然違うから、健康法も違う。欧米で効果があったものが、そのまま日本人に効果があるわけではない、と語られていて、そりゃそうだよな、と思いました。まぁ分かりやすいところで言えば、欧米人は何千年も牛乳を栄養源として生きてきていたから、牛乳をきちんと栄養にできる。だけど日本人(を含む東アジア人)には、乳糖不耐性といって、牛乳を栄養にできない、っていうか、お腹を壊しちゃう人も多い。
 
例えば、炭水化物を食べないダイエットなんていうのも、欧米人だったら良いのかもしれない。だけど日本人の場合、炭水化物を抜くと、多くの場合、体にとって良くないとか。まぁ、いくら欧米人と日本人が違うと言っても、性交して子供を作れるとか、話が通じるという意味では「同じ人間」なんですが、牛乳を吸収できるとか、アルコールに強いとか、そういうレベルだと「違う人間」なんですよね。
 
で、問題なのは、やっぱり現代の健康法だの美容法だのの多くは、欧米発信のものであって、欧米人の体質に合わされているものである、ということ。日本人向きじゃないんですよね。もっと言えば、医療とかも違うかもね。適当に言うけど、医薬品なども、欧米人で臨床結果が良くても、それがイコール、日本人に良いとも限らない、とか。精神的なカウンセリングとかも、そうですよね。精神分析の欧米式のテクニックが、日本文化で通用するか、それで心が楽になるかって言うと、そうでもないかも。
 
そう考えると、注目すべきは「中国」じゃないか、と。何千年も、漢方医療というか、医食同源っていうか、健康に関してはレベルの高い研究を続けてきた国、中国。DNA的にも、ご近所さんの中国。そのノウハウの方が、日本人に向いているんじゃね?って思う。そりゃ、日本独自のノウハウがあれば一番いいんだろうけど、あんまり、なさそうだし。中国系の知識って、翻訳も(欧米との比較では)されていないと思うけど、そこに宝の山があるんじゃね?
 
これからは中国ですよ。アリババとか、ファーウェイとか、っていう意味じゃなくて、中国四千年の歴史。漢方医療とか、そういうやつ。ざっくり、その辺を「スピリチュアル」で遠ざけるんじゃなくて、掘り下げた方が、なんか面白いもんが出てきそうだよね、って思う。
 
イモトアヤコさんが結婚しましたね。おめでとうございます。話、ぶっ飛ばしましたけど、あとで繋げますから。で、世界中を飛び回っている、というか、飛び回させられているイモトアヤコさんですが、こんなインタビュー記事を読みました。
 
「100カ国行ったイモトアヤコだから分かる世界の変化とは」
 
世界中のみんながスマホを持っているとか、格差は感じるとか、でも世界のどこも一緒だなと思うようになったとか。まぁ、普通に面白い話でした。で、その中で、気になったのが「ミャンマーの子供が、持っているお菓子を全部くれた」っていう話。
 
当然、ミャンマーの子供は豊かでもないのですが、そんな貧乏な子供が、イモトアヤコさんにお菓子をくれた。それでイモトさんは、私たちは豊かなのに溜め込んでしまう、所有することの安心感はどうなんだろ、的なことに思いを馳せている、というくだりがありまして。
 
で、「体質」の話でも、そんな話が出てきたんですよ。基本、欧米人って太りやすいじゃないですか。で、日本人を含むアジア人って太りにくいじゃないですか。いや、日本人も太っているだろと思うかもしれませんが、欧米行ってみてください。レベルが違いますから。日本では一生、お目にかかれないレベルの肥満者を、その辺のスーパーに買い物に行けば数人は目にしますから。レベルが違う。
 
で、冒頭で紹介した「体質の違い」の本では、それは、環境の違いから来たものだ、という説明をしていました。欧米に比べれば、アジアは食の面で、豊かである。穀物が実り、漁業もある。コンスタントに、食が手に入る環境にある。一方の欧米は、畜産・狩猟をベースにしているからか、手に入るときは、がっつり手に入るけど、食べ物が少ない時もある。だから、身体に脂肪を溜め込みやすくなるよう進化した、という話。
 
その例え話として、もし近所にいつでも買い物に行ける24時間営業のコンビニがあったら、家の冷蔵庫は小さいもので十分でしょう、でも100キロ離れたところにしかスーパーがなければ、家の冷蔵庫を大型にして、買いだめできるようにするでしょう、という話をしていました。食料がいつもそばにあるアジア人は、溜め込む必要が無い。逆に、食が貧相な土地の人ほど、溜め込む必要が出てくる、脂肪が付きやすくなる、という話です。
 
そう、アジアって豊かなんですよ。だから、ミャンマーの子供もそうなんだけど、溜め込む文化が無い。欧米に比較すれば、ですよ。日本も昔はそうだったと思うんです。今も「お金」は汚いもの、守銭奴銭ゲバ、みたいな感情は普通にありますし。「江戸っ子は宵越しの銭は持たねぇ」ですし。それは、溜め込まなくても、生活に心配がなかったから、ですよね。だから溜め込まない。
 
逆に、環境の悪い欧米では、財産を溜め込むことが必要だった。中でもユダヤ人は差別されて、国も無く、環境的には最悪だから、お金を溜め込んで生存するという方法論になったのでしょう。それが今の世界では、力が逆転しちゃうんだから、面白いものですが。
 
でも今現在、日本人は世界でも有数の「貯蓄好き」でもあります。微々たる利子の銀行口座に入れているだけなので、それが貯蓄かどうかは疑問がありますが。まぁ、でもこれは伝統的な日本文化ではなく、明治以降のものでしょうね。特に、戦時中に貯金が奨励されたこと(その貯金は戦費となる)、また、今も日本国民の貯金が国債購入に回されて、貯金することにより、日本政府に「金を貸している」状態になるから、人為的に作成した貯金文化だと思いますが。日本人が貯金しないと財政破綻するからね。
 
そんな感じで、明治以降は「貯金は良いこと!」となっているんですが、やっぱり江戸時代までの数千年の「溜め込まない文化」の力も強くって、やっぱり、ケチは悪い、節約は良くない、パーっと浪費するのも良い、みたいな価値観もあるんですよね。何が良いってわけじゃなくて、そういう文化の違い、文化の因数分解をしました、という話です。「貯金か消費か」というベースにも、欧米とアジアの文化の違い、江戸時代以前と明治以降の文化の違い、があるんじゃねーの、って話です。
 
そんなとこー。寒いね。風邪を引かないようにね。疲れたら寝ましょうね。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
ローマ法王教皇っていう名前に変えたんだっけか、ま、英語で言えば「ローマンパパ」ですわ。が、来日して、長崎で原爆悲しい的な祈りをしたでしょ。というのを、高知新聞の記事で読んだんですが。
 
毎度、原爆の新聞記事を読んで違和感を感じるのは「アメリカ」のアの字も出ないことね。戦争は悲惨だとか、二度とあやまちを繰り返さないとか、そういうけど、落としたのはアメリカやん、そこをちゃんと批判しようよ、と思うんですが。しないねー。ローマンパパもしていないよねー、たぶん。人類が再び、このあやまちを、とかオブラートに包まないで、アメリカを含む核保有国が、とか言ってやりゃいいのにね。と思う。ま、大人の世界だね。
 
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