和噺

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ニワトリの噺

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        和噺   
                         R1/11/24
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おはようございます。僕です。ニワトリを15羽、もらってくれという話が来て、午後に取りに行きますわ。運ぶの、何に入れようかな。段ボールでいいか。
 
思えば、最初にニワトリを飼い始めたのも、人から貰ったものでしたね。飼えなくなったから、誰か貰ってくれる人を探している、というので10羽、貰ってきたのが始まりです。急な話だったので、それこそ1日で鶏小屋を作って、そこに放り込んで、みたいなドタバタ劇でしたね。それから、7、8年、ほぼ途切れずにニワトリを飼っていますね。ということで、今日はニワトリの話でもしましょうか。
 
もっとも手軽な、ペットであり、家畜(家禽)であるニワトリ。田舎暮らしを始めて、何か生き物を飼いたければ、まずはニワトリですよ。可愛い、美味しい、世話いらず。三拍子そろっています。
 
具体的な、我が家での飼い方を紹介します。まず、小屋を用意します。そんなに立派なものじゃなくていいですよ。差し込みハウス(小さなビニールハウス)の枠組みが貰えるなら、そんなのを利用して建てても良いですね。屋根はビニールで、横は風通しを良くするために金網にして。で、地面に近いところは、イタチなどの対策で、田んぼ用の畔トタンでも埋める。捕食動物は、穴を掘って侵入するっていうのが定番ですから、上より、下の守りが重要です。
 
で、産卵箱と、止まり木を用意。産卵箱も、使っていないカラーボックスとか利用できます。ま、何でもいいんですよ、深いこと考えないで。で、産卵箱に、籾殻とか、枯れ草とかを敷き詰める。そんなもんかな。楽でしょ。実際、楽です。1日で鶏小屋は用意できます。材料費も、全てを買って揃えたとしても、数万円で済むんじゃないかな。そんなレベルです。
 
そういや、僕の義両親が我が家のニワトリに感化されて、自分も飼いたい!ってんで、やり始めたんですよ。数年前の話ですけど。義両親は地方都市の、普通の庭付き一戸建てに住んでいて、周りに迷惑がかかる環境でもないから、全然、飼える環境です(周囲は農地)。だけど、大工仕事ができないから、地元の大工さんに頼んだんですって。家の横に2畳ぐらいの小屋を建ててもらったんですが、30万ぐらいかかった、とか言ってたな。アホか、と思いました。
 
ニワトリなんて、所詮、ニワトリですから。そんなに金をかけなくていいですよ。雨がかからなけりゃ、それでいいんです。生き物を飼うんだから生命の責任!みたいに思うかもしれないけど、僕は、ニワトリごときに、そんな責任を感じなくていいと思っています。いたずらに飼ってOKですよ。飼えなくなったら、食べればいいですから。気軽にフライドチキンを食っているんだから、気軽にニワトリを飼って何が悪い、と思います。
 
話がニワトリから飛ぶけど、生命から離れた都市生活の結果、生命に対する過剰な責任感みたいなのが生まれましたよね。日常的にニワトリとかヤギを飼っていて、かつ、それをナチュラルに食べたりしていると、それを何とも思わなくなるし、その方が人として正しい、いや、正しいというか、生きるのが楽になるな、と思います。生や死を特別視しないほうが、自分が死ぬ時も楽になるんじゃないの、とか思うし。ま、ニワトリぐらい、なんとも思わず殺して食べられる方が健康的、ってことです。
 
ニワトリは飼い始めて、2、3年は卵を産むんですけど、老いたら産まなくなるんですよ。ニワトリの寿命は、ペットとして飼えば10年ぐらい生きるやつもいるそうですから、産まなくなったからと言って、すぐ死ぬわけじゃないんですよ。だけど田舎の人は、産まなくなった段階で肉として食べるから、実質のニワトリの寿命は、二、3年です。
 
だけど、義両親、都会の人ですから。卵を産まなくなった後も、もう愛着が湧いちゃって、肉には出来ないんですよ。だから、帰省した時に、ニワトリが卵産んでいないなら、さばいて肉にしましょうか、と親切心から言ったんですが、いや、もうペットだから最後まで看取る、みたいに言ってましたね。
 
アホか、と思いましたけど。まぁ好きでやっているんだから、いいか、と。結局、卵を産みもしない、只飯ぐらいのニワトリを数年間、老衰で死ぬまで飼い続けたそうです。散歩させたりして(マジで)。いやー、都会の人って、頭おかしいなと思いましたね。最後は、義父の腕の中で「コケッ・・」と言って、天国へ旅立ったとか。嘘ですけど。幸せなニワトリですわ。
 
ニワトリの何が良いって、生ごみを処理できるところ。これが最高。全ての生ゴミは、鶏小屋に直行します。野菜クズはもちろん、肉や魚、虫が湧いた米、忘れ去られたヨーグルト、全てがニワトリ小屋へ行きます。手羽元や手羽先を食べた、残りの骨とかも持って行きます。ちょっとした地獄絵図になりますけど。鳥の骨の上を歩く、ニワトリさん。戦場感があってフォトジェニックです。
 
で、ニワトリ小屋の庭的な部分に、果樹を植えておくと、これは鶏糞が提供されますから、すごく成長します。我が家では現在、プラムの木が、凄まじい勢いで大きくなっているよ。他の場所に植えたものの、4倍ぐらいになっているね。そんなの、オススメです。できたら、ニワトリに葉っぱを食べられないような、ある程度のサイズがある苗木の方が良いですよ、植えるときは。
 
面倒くさいのが、水やり。理想を言えば、沢水を引いてきて、常に水がちょろちょろと流れているシステムを作れば、掃除の必要もないんだけど。今は、餌も水も、専用の給餌器・給水器を使っています。数千円ぐらいのやつ。プラスチックの。5羽、飼っているけど、餌やりは1週間に1度も、やらないかな。水は、もうちょっと早く無くなるけど、4、5日に1回ぐらいで大丈夫。給餌器・給水器も、いろいろサイズがあるけど、最大の奴が良いですよ。
 
1週間ぐらい留守にするときは、餌と水を満タンにして放っておきますね。今まで、それでヤバいことになったのは、一度だけ。そのときは、キツネにやられた。犬がいなかったからね。犬は、そのとき、近所の人に預けていたので、鶏小屋の番犬がいなかったんですよ。その隙に、ニワトリをやられた。餌や水が不足して、どうにかなった、みたいなことは、ありません。
 
水を飲まなかったから、2、3日で死ぬだろうけど、餌は無くても、特にどうということも、ありません。養鶏している人も、一週間ぐらい断食させて、健康状態をリセットして取り戻す、みたいなテクニックもあるし。一週間ぐらい水だけ、というか、その辺の土をつつくだけにしておいても、どうということも、ありません。結構、頑丈な生物ですよ。
 
パーマカルチャーのテクニックでは、チキントラクター、っていうのがあるんだけど、面倒くさいよね。やったことあるけど、こんなの、普通に管理機(小型トラクター)でやった方がずっといいわ、って思った。ので、今は全くやっていません。マメな人なら、いいんじゃないの。そんなとこ。ニワトリの話。
 
さ、15羽の新入りを迎えに行きますか。15羽は土佐ジローだってよ。土佐ジローは初めて飼うね。今までは、ロードアイランドレッドだけでしたから。それは楽しみ。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
昨日は地域の運動会の後、集落での飲み会。普通に大家族みたいになっているのが、心地良いね。こういう、近所の人と家族みたいになる、という感覚は、なってみないと分からないだろうけど、すごく心地良いのですよ。都会では味わえない感覚だなぁ。田舎暮らしの、一番良いところは、そういうところかもしれない。
 
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