和噺

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Suicaとコアラとドラクエの噺

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        和噺   
                         R1/11/01
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11月ですね。霜月と言うだけあって寒いです。とはいえ霜月って旧暦だから、今日は旧暦では何月何日やねんと調べたら10月5日。今月末、11月27日から本当の霜月らしいですよ。おはようございます。僕です。今日はダラダラと雑談しますよ。
 
まぁ、いつも雑談じゃないかと言われたら、そりゃそうなんですけどね。なんていうか、グワーっと話すほどの大ネタではないけど、細かいことを色々と話したい、そんな気分だっていうことです。
 
Suikaであらゆる支払いをしていたら、ついつい払いやすくなっちゃって、収支が赤字になって困ったよ!という、おじさんのニュースがありました。
 
Suika。思えば、使ったこと無いなぁ。本当にSuikaが出来たての頃ーー調べたら2001年だそうですがーー、その頃に使った覚えは、ありますが。その時は、もちろん使えるのはJRだけですので、ただのプリペイド切符でしたが。
 
って、今、wikiを見ていたらアハ!したけど、オレンジカード! そう、僕がずっと使っていたのはSuikaじゃなくてオレンジカードですわ。っていうのが、あったんですよ。オレンジカードは、Suikaとは違って、ただ券売機で切符が買えるという、要は小銭を出す必要が無いですよ、みたいなプリペイド型の切符オンリー引き換えカードですわ。あったねー。オレンジカードは、随分使っていた。Suicaは、数回しか使っていない。
 
まぁ、そのSuicaですわ。払っている気がしないから使い過ぎちゃうんですって。バカじゃなかろうか、で済ませても良いんですが、まぁ世間を見ていると、そういう人も多いですよね。チュートリアルの徳井さんもそうだけど、そもそも、お金というものにピンと来ていない人っています。お金って概念ですし、人間の本能はそこまでアップデートされていませんからね。考えられないという人も、一定数いるのだろうなと思います。
 
どうしたらいいんだろうね、そういう人は。そりゃ、ファイナンシャルプランナーが、いろいろと家計に手入れをして、とりあえずの赤字を避けるようには出来るだろうけど(ニュース記事の中でも、そうしているけど)、そんなもの、数ヶ月も経ったら元どおりになるでしょ。根本的な解決では無いからね。
 
毎度言うように、納税とか投票とか労働とか、いろんなことを「みんな普通に出来る」という前提で社会は成り立っているんだけど、たぶん10%ぐらいの人って、そこがすごく難しいよね。そのうち「アスペ」や「発達障害」みたいに、名前を付けられると思いますよ。資本主義で、個人としてやるのが無理だというグループに名前が付けられてしまう。そうなるんじゃないかな。良くないことだと思いますけどね。
 
ちなみに僕は、アスペとか発達障害とか、そういう言葉を作って区分しよう、定義しようというのは、好きじゃないです。人間ってグラデーションで、いろんな人がいて、そのどこで線引きするかというのは、理由が無いんですよ。
 
例えば、背の高い上位5%を「高身長症候群」といって病気扱いするのと同じことなんですよ。HSP(ハイセンシティブパーソン)なんて、まさにそれでしょう。HSPが社会で傷つきやすいっていうのは、ノッポが鴨居に頭をぶつけて痛いというのと、同じレベルのことなんですよ。何を異常として定義するかに、理由は無い。
 
LGBTだろうがアスペだろうが、本来は定義できないものを、言葉として定義する場合には、きちんと線引きしないといけない。すると、人間集団に分断が生まれる。本来は、ただ「その人」を見ればいいのに、都市生活だとお互いを知らないから、どうしてもレッテルを貼って、まずは区分するという、便宜的なことが行われる。あの人はLGBTだから、とか、また逆に、僕はLGBTだからと、自らレッテルを貼ってしまい、そこにアイデンティティを求める、みたいなことにもなる。
 
なんかのドキュメンタリーだかニュースだかで見たんだけど、小さな離島で暮らすLGBTの高校生がいたんですよ。LだかGだかBだかは忘れた。で、その離島は、小学校の全校生徒で10人ちょっと、ぐらいの小さな島。みんなが幼馴染みたいに育つ環境だったわけです。そういう中で、そのLGBTの子は普通に受け入れられて育っている、みたいなテレビを見たんですわ。
 
でも、そりゃ当たり前なんですよね。他の世界を知らないで10人ぐらいで育っていたら、みんなが「当たり前」なんです。全てが。だって他の世界を知らないのだから。つまり、人数が少なければ、レッテルを貼ったりする必要がないわけです。たかだか10人だったら、男子も女子も何歳も無いんですよ。全部、そのまま把握できるわけです。「松子」と「竹子」と「梅子」と「佐清」と、みたいに、全てをひっくるめて把握できるから、分類する必要が無いのです。
 
集団の人数が多くなれば、分類の必要が出てくるのです。男性と女性、年寄りと若者、みたいな。子供だけで10人、島全体でおそらく100人ぐらいの集団なら、ありのままの理解が可能なんです。だからと言って、みんな仲良くするということには、なりませんよ。その中でも、仲の悪い人もいるだろうし、LGBTの子を嫌いな人もいるでしょう、気持ち悪いと思う人もいるでしょう。ただそれは、レッテル貼りの結果ではなく、ただ単に個人間で仲が悪いってだけのことです。
 
個人間の好き嫌いは、どんな社会でも絶対にあります。それは、ただそれだけのこと。そして、多くの人から嫌われる人がいるということも、そりゃあります。それは、個人同士が密接にお互いを知っており、そういう関係の上での好き嫌いですから、まぁ、しょうがないといえば、しょうがない。だけど、それとは別のレベルで、男性だからどうとか、女性だからどう、東大卒だから頭がいい、LGBTだからおかしい、アスペだから扱いにくい、というレッテル貼りは、別次元の話。そういうのは、できるだけ無くすべき。
 
ま、さっきも言いましたが、集団の人数が多くなったら、しょうがない部分もあるんですよ。トヨタの入社試験で、一人一人と1ヶ月ぐらい暮らして人間性を把握するとか、無理ですから。だから、東大卒なら頭がいいであろうという想定のもとに試験したりするわけですが、基本的に、そういうことは必要悪だと思っていたほうがいいよね、という話です。
 
なんでSuicaから、こんな話になったんだろうね。Suicaのニュースなんて、サクッと終わらすはずだったのに。毎度こんなですわ。次、落雷からの山火事でコアラが大量に死んだっていうニュース。
 
 
犯人はユーカリです。山火事はユーカリが起こしているんですよ。コアラの餌になるユーカリの木って、油分をすごく含んでいて、暑く乾燥する時期になると、ユーカリから蒸散した引火性のある油分が、ユーカリの森に漂うのです。で、そこに、今回の落雷みたいなきっかけがあると、一気に燃え広がる。で、山火事になるんです。
 
ユーカリは燃えて大丈夫なの?と思うでしょうが、大丈夫なんです。ユーカリは山火事に耐える。外皮が燃えるぐらいで、平気。そりゃ痛いだろうけど、他の木々みたいに死ぬことはありません。さらに、ユーカリの種子は、火で熱されることによって発芽するんです。ユーカリは、山火事をわざと起こして、他の木々や草を駆逐するという戦略をとっているんです。
 
さらにユーカリは、葉っぱに毒を持たせることにより、動物に食べられないようにするという戦略も取っています。でも、この毒をも分解して食べているのが、コアラ。長い盲腸で毒を分解します。コアラは、その活動のほとんどを、ユーカリの毒素分解に使っています。だから、食べた後、じっとしている。動かない。毒の葉っぱを食べて、じっとしている、というのがコアラの戦略です。
 
でも、ユーカリも、ただ食べられているだけでは、たまらないですよ。だから今回のように山火事を起こして、コアラを焼き殺すわけです。自分を食べる害獣ですからね、コアラは。ですから今回のニュースは、コアラとユーカリの何百万年にもわたる戦いの、ごく一部であるということです。ただ、人間はコアラに近いから(哺乳類仲間!)、自然とコアラに感情移入するので、「山火事でコアラが死んで悲しい」というニュースになるということです。
 
植物界では、違う受け止められ方だと思いますけどね。「さすがユーカリさん、半端ねぇわ。あの憎っくきコアラを焼き殺してやりましたね! 肉を切らせて骨を断つ、ってやつですね!」みたいな感じですよ。植物と会話できる方、聞いてみてください。多分、そんなこと言ってますから。
 
次。ドラクエの話。小学生の我が子にドラクエ1をやらせてみました。スーファミ版(の、wii版)だから、意外とセリフに漢字が多いのですよ。「光の玉を手に入れ、竜王をたおしてくれ」とか、小3には適度な難しさの読み取り。あ、なんか国語の勉強にちょうどいいなと思いました。ファミコンだと全部、ひらがなだからね。スーファミ版のほうが教育にいいね。
 
で、最初の城に、まほうのカギで開く扉があるんですよ。もう、その扉を開けたくてしょうがない小学生。始まって10分で、本来の「竜王を倒す」という大目的を忘れて、「扉を開ける」に目的がすり替わっている。手段が目的化してしまう。大人の僕も、考えさせられます。で、説明書も何も無いですから、1マスごとに「しらべる」をしてカギを探すという、凄まじい作業に突入する小学生。費用対効果が低すぎです。案の定、30分ぐらいで諦めましたけど。そして現在は、おそらく竜王とか全く忘れて、素手でモンスターを殴る日々を送っています。
 
なぜ素手なのか。防具はバッチリ装備しているんですけどね。武器は無し。素手で殴る。ステゴロですよ。ドラクエ1ではモンスターも1体ずつしか出現しないから、ステゴロタイマンの殴り合いですよ。で、素手はやっぱり弱いから、やられそうになるんですけど。全財産をはたいて、ありったけの薬草を常に持っていますから。薬草で回復しつつ素手で殴るという、プロレスラーみたいな戦い方ですよ。人生初RPGドラクエ1。結構ハマって、楽しそうにしています。そんな感じ。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
ワールドシリーズ第7戦。がっつり観たけど、しょっぱい試合だったなぁ。序盤の複数回あったチャンスでアストロズに1本出て、2、3点が入っていたら、アストロズだっただろうけど。あそこの辺をことごとく逃したのが、痛かったよね。で。気になっていたのが、10億円をアストロズの価値に賭けたヒューストンの家具屋のおじさん。この人、死んじゃうんじゃないの?とか心配していたんですが、どうも裏事情があって。
 
このおじさん、ヒューストン(アストロズの本拠地ね)の家具屋さんで、「アストロズがチャンピオンになったら全額返金キャンペーン」をやっているんですって。だから、アストロズの勝ちに賭けるのは、一種の保険的なこともあるのか、と。また、10億円を賭けた事によるニュース効果も大きいしね。商売上手なおっさんやで、って感じですね。多分アストロズファンなのは本当だろうから、悲しんでいるとは思いますが、損はしていないみたいですね。
 
 
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