和噺

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正しい言葉の噺

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        和噺   
                         R1/10/31
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「ぶぜんとしている」っていうのは、本来は「失望してぼんやりしている様子」なんだけど、過半数の人(56%)が「腹を立てている様子」として使っていて、日本語が乱れとる的な新聞記事を読みました。おはようございます。僕です。ぶぜんとしていない、ご機嫌な朝を迎えております。
 
「ぶぜん」と同様に、「砂を噛む」も過半数の人が、本来の意味とは違う意味で使っているそうです。「砂を噛む」の本来の意味は、「無味乾燥でつまらない様子」。だけど、過半数の人は「悔しくてたまらない様子」だと思っていた、とのこと。僕はといえば、「ぶぜんとしている」は「腹を立てている様子(誤用)」、「砂を噛む」は「無味乾燥でつまらない様子(本来の意)」だと思っていましたね。
 
まぁ、この「本来の意味」ってのが何やねん、とは思いますが。僕は、言葉は多数決だと思っているので、ある言葉の意味を過半数の人が取り違えたら、そっちが「正しい」で良いんじゃないの、と思います。言葉は、意思疎通の道具なんですよ。過半数の人が「ぶぜんとしている」を「腹を立てている」と思って使っていて、その意思疎通に問題が無いのであれば、それで良いじゃない、と思います。
 
ただ、過渡期ですからね。「本来の意」で使っている人が30%ぐらい、いる。こういう状態では、意思疎通に食い違いが起きることがあるから、不便です。ただ、「本来の意」が10%以下ぐらいになったら、もうそれは、言葉が変わったということで良いと思いますよ。例えば「性癖」は、本来は人間の癖、全般を指した言葉です。例えば「ケチ」とか「お調子者」も性癖。だけど今は「メイドさんじゃなきゃ興奮しないよ!」みたいなやつでしょう。99%がそっちで使っているから、もう、そっちが正しい。
 
言葉は移り変わるものだから、便宜的に「辞書に書いてある」ってのを、一応の論拠にすることもあります。クイズ番組でも「広辞苑に書いてある言葉の中で〜」みたいな注釈の上で、クイズを出したりする。ただの民間企業の一商品なのに、よくぞここまでの地位を築いたものですよね、広辞苑。言葉の尺度のためにも、公的な機関が数年に一度、辞書を出版すればいいと思うけどね。国立国語研究所とかが。
 
ちなみに僕の父親は、もう亡くなりましたけれども、辞書を書く仕事をしていました。「あきれた」みたいな言葉を、数十文字ぐらいで説明する、その原稿を作るって仕事をしていたんです。それ専用の原稿用紙があるんですよ。3行ぐらいのやつ。七夕の短冊みたいなやつ。それに書くんですよ。ま、今はパソコンでやっているでしょうけど、昔の話だから、手書きで原稿用紙に書いていましたね。ペラペラじゃなくて、工作用紙ぐらいの硬さのやつです。
 
さて。そんな日本語の乱れに対して新聞は「スマホが読書離れの原因」みたいな、まぁ笑うような意見を書いていますが。なんだろうね、僕、スマホkindleアプリで本を読みまくっているし。スマホはむしろ、読書の機会を増やしていると思うんですけどね。スマホ=ゲームとか思っているんじゃないのか、新聞社は。スマホで新聞を読んでいる人もいると思いますけどね。「スマホと読書、どっちに時間をかけていますか?」みたいな質問が、よくありますけど。いや、どっちも同時にですけど、みたいな。
 
そりゃ、紙の本の方が書き込めるし、バーっと読めるし、使い勝手はいいんですけれども。場所をとる、すぐに買えない、持ち運びしにくい、などの欠点もありますからね。あと、エコじゃないよな、とかも思う。輸送のガソリン、印刷の資源、そういうのを思うと、紙がいいけどkindleにするか、みたいにも思う。ところで、なんでkindleなのに紙の本と100円ぐらいしか価格差がないんですか? もっと安くできるでしょ、kindle
 
たぶん、出版社とか印刷業界を守るためのものなんでしょうけれども。1700円の紙の本に対して、kindle1600円とか、おかしくない? kindleだったら900円ぐらいで、よくない? 物理的なコストが、ほぼゼロなんだからさ。エコとか環境とか言うのなら、環境大臣電子書籍を後押ししたらいいですよ。細かいことかもしれないけど、方向的に間違ってはいないんだから。本屋を潰したくないなら、何年かは補助金でも入れて、ソフトランディングさせたらいいじゃない。電子書籍の売り上げの一部をそこに回せばいいんですよ。
 
本屋が消えていくのは、しょうがないことです。もともと、本というのは情報伝達のルートの一つであって、それがインターネットに取って代わられるだけのことですから。物理的に紙に印刷してというルートより、電波を使った方が速くてコストも低いというだけのこと。自動車が出来て、馬車が廃れたのと同じことです。馬車の方が良かったこともあるでしょうけれども、大抵の人は、自動車の方が良かった。だって自動車、うんこしないし。
 
VRのECショップの、すごい本屋とか、出来てほしいけどね。アマゾンが作っている気がするけど。荘厳な図書館みたいなところに入っていけて、ズラーっと本が並んでいるの。ワンタッチで手元のkindleにダウンロードされるという。来年ぐらいにサクッと登場しているかもね。
 
言葉も本もメルマガも、何のためにあるかって言ったら意思疎通のためなんですよ。だから違うルートがあるなら、それで良い。こんなまどろっこしいことしなくても、クラウドに僕の脳を同期させて、そこにアクセスできりゃ、何もかもが済む話なんですけれども。そういうことが出来ないので、こうやってメルマガで皆さんとの意思疎通を図りたい。そういうことです。
 
ちなみに、意思疎通がなぜ必要かといえば、協力こそが人間を強力に(偶然ダジャレ)することであると、僕は思っているからです。そのために必要なのは、コミュニケーション。だからメルマガを書く。そういう流れ。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
さぁ、ワールドシリーズ第7戦ですよ。誰もが夢見る第7戦。グリエル、打ったねー。(現在、3回が終了したところ)一生に一度の舞台ですからね。メジャーリーガーでも、ワールドシリーズ第7戦を複数回、経験している人は、そういないですよね。って思ったら、2年前にアストロズの人は、ほとんどが体験しているか。グリエルもアルトゥーべも。2年前はダルビッシュが癖を見抜かれて炎上した試合ですよ。昨日は癖盗みに失敗したけどね、アストロズ
 
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