和噺

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日本人労働者の噺

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        和噺   
                         R1/10/24
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おはようございます。僕です。雨です。雨の日は、ボイラーの薪の火が、よく消えてしまうので、嫌ですね。よし、これは大丈夫、と思っていた火の勢いでも、なんとなく薪が湿っていたりして、消えてしまうってことが、よくあるんですよ。雨の日には。といってもしょうがないですが。
 
昨日の話の続きと言ったらアレですけど、アメリカではバカでも成り立つようなシステムを作る、って話をしたじゃないですか。いただいた感想メールで、たしかにアメリカ人はヤベエ、日本人じゃ考えられないような意識低いレベルで働いているやつも、いっぱいいる、みたいな情報ももらったんですよ。
 
僕は毎度言っているように、外国人ホームステイを受け入れて、一緒に働いているんですが。メールの時点でかなり選抜しているから、一応、平均よりは「働くやつ」を選んでいるつもりでは、います。で、少ないですが、日本人が来てくれて、仕事をしてもらうこともあります。そういう経験からの感想ですが。日本人、超働くな、って思います。
 
もうね、真面目ですわ、日本人は。10時に来いって言ったら10時に来るもん。9時55分に来ちゃうもん。普通、来ませんからね。10時に来いって言って2時に来るとか、結構ありますからね。「寝てた」とか言って。まず、10時に来いって言って10時半までに来るのは、僕的には合格です。その点、日本人はみんな10時に来る。すげえ。日本人、超真面目。
 
で、言われたことをちゃんとやる。当たり前じゃんと思うかもしれませんが、全然、当たり前じゃないですからね。言われたことしないとか、普通ですからね。あと単純に忘れる、とか。その点、日本人。言われたことは、ちゃんとやる。言われてないことまで、気を利かせてやったりする。レベル高い。日本人のレベル、超高い。
 
現在、うちの仕事を手伝ってもらう労働力は、外国人と子供(我が子・小学生)が主ですから。ですから、僕の、労働者に対するハードル、めちゃめちゃ低いですから。普段、外国人と小学生にいろいろと手伝ってもらって、やりくりしているんですから。普通に働く大人の日本人が来ると、神ですよね。日本語、通じるし。
 
つまり言いたいのは、日本人の労働者って、すごく優秀なんですよ。世界のレベルで言ったら、かなり上位ですよ。10時に来いって言って10時に来る時点で、すごいんですよ。なのに、一人当たりGDPとかで諸外国に負けまくっているわけでしょう。なぜなんですか。僕は普通に会社で働いた経験がないので、何が悪いのか分からないですけど。きっと、無駄なことがたくさんあるんでしょう。
 
こういうのは、昨日も言ったように、システムの問題なんです。悪いシステムの中で働いているから、効率が悪いのだと思います。個人が頑張って、どうにかなる話じゃないんですよ。欧米文化と日本文化の違いとして、大きなことは、「人を使う」という思想の、有る無しです。欧米は家畜文化から奴隷文化が発展して、そもそも、「人を使う」ことが当たり前に出来ているんですよ。頭の良い一部のやつが、大半のアレなやつをうまく使って、利益を上げるシステムを作り上げている。
 
日本は、人を使うことに慣れていません。見て覚えろとか、社長も一緒に油まみれになって働くとか、それが良しとされる社会。ベースは、田んぼの農業です。稲作です。皆が同じ仕事を同じようにするのが最適解であった稲作文化が、今現在まで続いているんです。だから、優秀な人材も、まずは現場から、みたいな。現場のことを知って、皆と同じ心になって、そこから始めよう、みたいな。そんな感じになる。
 
人を使うということは、使う側と使われる側は、同じではない、ということなんです。これは「役割」の違いであって、上か下か、偉いか偉くないかとは別の話なんですけれども、大抵の場合、使う側が偉いとなります。人を使える側の方が希少である、という単純な理由が一つ。もう一つは複雑な理由ですが、使う側は、人体に例えれば「脳」であって、使われる側は「手足」であって、「偉い・偉くない」と考えるのは「脳」ですから、そりゃ自己愛から脳は脳が好きですよね。思考は脳が行う。で、脳は使う側を偉いと思うのです。
 
そういう感じの、偉いとか偉くない、上だの下だのという価値観は、日本人は好きじゃない。大好きなのは「みんな同じ」。上下関係とか、主従関係とか、基本的に嫌いなんですよ。だから反動で、みんなで決めようよ!とか、なっちゃう。そんなところから、効率の悪さが出てくるんじゃないですか。
 
ちょっと別の例えを思いついたから、言いますよ。人間集団を一つの人体と考えた時に、欧米文化ってのは、手足は弱いんですよ。個々の労働者を見れば、優秀でもなんでもないんですよ。ただ、脳からの指令を伝える体制が出来ている。神経系統がちゃんとしている、とでも言いましょうか。で、優秀な脳が指令を出して、手足を動かして、進んでいく。この手足は弱いから、超スピードで走ることはできないけど、歩くことならできるから、きちんと歩いて行こう、みたいな感じ。
 
で、日本。手足は優秀。筋肉質のボディーです。で、脳も優秀。だけど、神経系統がダメ。右足と左足が別の方向を向いちゃったりしている。だって、右足と左足、それぞれがどこでいきたいとか、考えちゃうから。ひょこひょこ、変な感じで歩く、っていうか進まない。
 
昔の日本は(江戸時代)、ただ何も考えずに、無意識で歩いていたから、良かったんですよ。脳が何も考えなくても、ただ歩いている状態、あるじゃないですか。ああいう感じ。ぼーっとしながら歩いている。それでOKだった。でも、資本主義に巻き込まれて「走れ!」ってなった。その時、走り方を知らないから、とりあえずガムシャラに走った。数十年は走れたけど、それは意識的に走ったのではなく、猛獣に追われて本能的に走った感じ。
 
で、今、振り返れば猛獣がいなくなって、でも走らなきゃとなって、あれ、「走る」ってどういうことだったっけ、と。意識したら歩けなくなる、走れなくなる、みたいな。だって今まで、意識して走ったことがなかったから。そこで手足がこんがらがって、止まっている状態かな、と思う。日本。
 
じゃあ、どうしたらいいか。一つは、歩くこと。江戸時代と同じように、みんな一緒に、無意識に歩くことを目指す。ただ、皆が走っている中、歩くというのは勇気がいりますが、それはそれで幸せになるんじゃないの、とは思う。もう一つは、意識的に走る。脳と手足の役割をきちんと分け、そしてつなぎ、意識して走ってみる。そのうち、無意識で走れたら、ランナーズハイになって、それはそれで幸せになるんじゃないの、とも思う。
 
ま、ここで終わった方が綺麗だけど、蛇足大好きな私ですから、蛇足を書きますよ。以下、蛇足。
 
友達から聞いた話ですが、役所でゆるキャラを決める会議があったんですって。で、いくつかの案からゆるキャラを決めるのに、何回も集まって、会議をして、それで決める、と。そういうのがすごく無駄に感じた、みたいな話を聞きまして。
 
まぁ、僕はそういう会議に参加したことがないから「へぇ」ぐらいしか思わないんですが。普通に考えれば、多数決で決めるのなら、皆にメールで、どれがいいって送ってもらえばいいし。2、3人の代表で話して決めるのなら、10分もあればいいし。なんで、そんなことに何回も集まるのか、本当に分からないですよね。多分、そういうものだから、というぐらいで、やっているんでしょうけれども。なんか、1回ぐらい出てみたいな、無駄な会議。どこに行けば参加できるんですかね。教えてちょんまげ。また明日。チャオ!
 
──【BOOK REVIEW】────────
 
VIVO!」
 
漫画です。全3巻。学校にやってきたクールな我関せずキャラの先生に、いろんな生徒が救われる話。いやー、学校って嫌なところですね。二度と行かなくていいと思うと、気が楽になります。すごく面白い!というわけではないけど、高校生が読んだら、いろいろ思うところあるんじゃないのかな、とか。そんな感じ。
 
──【おまけのはなし】────────
 
あ、なんかうかうかしてたら、配信予約を忘れていました。別に病気とかじゃないよ。元気です。即時配信しますねー。12:15なう。
 
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