和噺

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原発の噺

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        和噺   
                         R1/10/23
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昨日、昼ごはんに、にゅうめんを食べたんですよ。にゅうめん。あったかいそうめんです。夏のそうめんが中途半端に余っていたので、でも薄ら寒いので、そんな時はにゅうめんが良いですね。普通に、かけうどんみたいな温かいスープに、そうめんを入れればいいだけです。体も温まるし、消化にも良いし、体調が悪い時にもオススメですよ。で、夕方買い物に行ったら揖保乃糸が半額で投げ売りされていたので思わず買っちゃいましたよ。2キロ。おはようございます。僕です。にゅうめんおいしい。
 
お昼ににゅうめんを食べながらテレビをつけたら、天皇陛下が即位していました。面白かったですね。面白いと言ったら失礼なのかもしれませんけど、見たことないじゃないですか、ああいうの。赤茶色の着物は天皇陛下しか身につけられないとか、知りませんもん。平安時代にタイムカメラが行ったみたいな気持ちで、素敵でした。
 
天皇制について軽く私見を述べれば、あったほうがいいですよね。多くの人の心の拠り所になりますから。やってる方(皇族)は大変でしょうけど、まぁしょうがないかなって感じですね。そういう家に産まれちゃったんだから。人間すべて平等ってわけには、すんなりといかないよね、と思う。自分はどこから来たのか、そういう物語は人間にとって必要ですから。それが歴史的真実なのかどうかとは別問題で、物語は必要であって、あったほうが人間の心が安定する。だから、あったほうがいいと思います。
 
ってな感じのことを、にゅうめんを食べながら思いました。具は、ワカメと卵です。にゅうめんおいしい。
 
原発について、ふと思うところがあったので話します。原発が安全だとか必要だとか、いやそうじゃないとか、賛否両論ありますけれども。僕が思うに、原発というのは「道具」であって、それを正しく使える人が、正しい場所で使うのであれば、いいんじゃないの、という感じ。
 
例えば、包丁は道具です。包丁が安全か危険かというのは、使う人次第ですよね。道場六三郎が包丁を持っていたら、あ、素敵な料理を作ってくれるんだなと思って、正座してお箸を持って待つじゃないですか。でも3歳児が包丁を持っていたら、いやちょっと待て一旦それを置こうか、となるじゃないですか。道具それ自体には安全も危険も無くて、使い方次第なんですよ。
 
でも実際、原発は5歳児が使っていたということが分かってきたわけですよ。道場の皮を被った5歳児だったわけですよ。設計どおりに作られていないとか、規定どおりに運用されていないとか、まぁ、そういう5歳児の正体が見えてきて、そりゃ信用ならないよね、という話だと思うんです。つまり、原発について考えるときに、重要なのは「使う人」の問題であって、道具それ自体は純粋に、ただの道具である。たぶん、正しい場所で、正しく使えば、それなりに有用なのでしょう。
 
ただ、正しい場所で正しく使うってのが難しいわけですよ。包丁や自動車といった、より単純な道具だって、うまく使いこなせないで人を傷つける事例は多々あるわけですから。人間を信用しちゃいけない、過信しちゃいけない。原発みたいなハイリスクの道具は、優秀な人が運用するんじゃなくて、バカでも運用できる仕組みにしなきゃいけないのです。
 
アメリカの危機管理は「バカでも出来る」ことに重点が置かれているらしいです。日本との比較、ですけれども。例えば、日本だと「水量が適正であるか」にYES /NOのチェックをする。そこをアメリカは、「水量が赤い線より下である YES /NO」「水量が青い線より上である YES /NO」という2問にする。つまり、「赤い線と青い線の間に水量があれば適正」ということですら出来ないバカを想定しているんですよ。すごくないですか、その発想。
 
こういうのって、いろんな人間がいる多民族国家ならではだよな、と思います。とんでもないバカが世の中にはいるんだぞ、そういうバカが扱っても事故が起きないようにするには、どうしたらいいか、そういう発想になるんです。日本だと、同質性の高い民族(国)ですから、なんで出来ないの? 普通できるでしょ? となる。扱う人間を成長させよう、ということになる。仕組みを変えるか、扱う人間を変える(成長させる)か、という違いです。
 
僕は、人間の実態というのは、アメリカが想定しているほうが正解に近いと思うのです。つまり、人間は想像もしないようなミスもやらかすし、想像もしないような行動をとるやつもいる。いくら優秀な人を選抜したと思っていても、実際、そういう事故が起こる。そういう時に、そいつが悪かったというのではなく、そういう奴がいた場合に事故を防ぐシステムが無かった、ということを「悪い」としたほうが良いと思います。
 
日本文化は「人を成長させる文化」だから、こういうのって苦手だと思いますけれども。原発のようなハイリスクの、絶対に失敗してはいけないミッションでは、人間に頼ってはダメなんですよ。職人仕事は、ダメなんです。誰でも、バカでも、絶対に安全に運用できる仕組みにしないといけない。そういう正しい使い方ができれば、原発は安全だと思いますけれどもね。そんなことを、ふと思いました。さ、半額で買った揖保乃糸が2キロあるから、スペイン人に食わそうかな。また明日。チャオ!
 
──【おまけのはなし】────────
 
認知症の祖母に飲ませていたイチョウ葉エキスの錠剤。使い残したものがあったので、自分で服用。頭が良くなるといいね。こんな風に書くと祖母が死んだかのようですが、普通に元気に生きています。ただ、施設の人の薬管理の邪魔になるし、サプリは使わないようにしたのです。
 
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