和噺

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辛口カレーの噺

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        和噺   
                         R1/10/02
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雨ですねー。台風ですか。直撃はしなさそうなんで、まぁ、いいんですけど。なんか、こうやって天候の話から入るのは、ああ、日本人だな、って感じがしますね、我ながら。日本は、コロコロと天気が変わりますからね。天気が変わらないところだと、天候の話なんか、まくらにならないわけですから。
 
サウジアラビアなんか、天候の話とか無いんじゃないですか。イメージだけで言っていますけど。「暑くなってきましたねぇ、アラーアクバル」とか言わないと思うんですよ。それより「どう、儲かってる? 石油湧いてる?」みたいな。いや、すいません、完全に偏見だけで語っていますけれども。そういや、サウジの石油施設がドローン攻撃でえらいことになっているらしいですね。戦争も未来ですわ、いや、現代なんだけど、未来感がある戦争ですわ。
 
辛口カレーの話をします。
 
我が家には3人の子供がいます。小学生が2人と、2歳児なんですが。普通、お子さんのいる家庭は、カレーを作るときに子供に合わせて甘口カレーを作りませんか? もしくは、大人用と子供用の2種類を作りませんか? 2種類って言ったって、ルーを入れる直前までは同じ工程ですから、最後に、鍋を2つに分けて辛口と甘口に分ければいいだけですから、そこまで手間ではないですが、面倒くさいといえば面倒くさいですよね。
 
結論から言えば、うちでは子供も全て「ジャワカレー中辛」で統一。結構、辛いですけれども、普通に食べるんですわ。ジャワカレーって、バーモンドカレーよりも全体的に辛口ですからね。バーモンドカレーの辛口より、ジャワの中辛は辛いですから。大人が食べても、うん、普通に辛いよね、というぐらいの辛さです。なぜ子供ながらに、ジャワの中辛を普通に食べられるのか。その裏には、あるマレーシア人との出会いがありました。
 
彼の名は、ユウさん。4、5年前に我が家にホームステイしていたマレーシア人の男性、というか、男の子といった方がいいかな、当時21歳ぐらいでした。大学卒業前に世界を自転車旅行したいとかで、日本からイギリスに行く、その道中(結構最初の方だけど)で、我が家に1ヶ月ぐらい滞在していたのです。マンチェスターユナイテッドのファンだったから、最後のゴールはマンチェスターのスタジアムにする!とか言っていました。
 
当時、僕は外国人ホームステイのホストを始めたばっかりで、英語も満足に喋れませんでした。ユウさんは、たしかに5組目ぐらいだったと思うけど、それまでの人よりも長い滞在期間と、彼の人懐っこい性格から、それまでとはレベルの違う付き合い方をしていました。本当に、家族同然、というか。それまでの滞在者は、ご飯は、基本的に自炊してもらっていたんですが(食材費は僕が出すけど)、彼とは、大体の昼ごはんを一緒に食べていた記憶があります。
 
うちの子供も、当時は4歳ぐらいだったと思いますが、まぁ、ユウさんに懐きましてね。ユウさんが滞在していた、我が家の離れの小屋までは、徒歩10分近くかかるんですが(ちなみに、この徒歩10分の間は、全部うちの敷地です)、4歳児が毎日、ユウさんを迎えに通っていましたからね。そのぐらい、子供達も懐いていたわけです。ユウさんが我が家を旅立つときは、まじでギャン泣きしていましたから。
 
で、ユウさんと一緒に昼ごはんを食べるんですが、ある日、麻婆豆腐を出したんですよ。うちの麻婆豆腐は結構、辛めに作るんですが、ユウさんに辛くても大丈夫かと聞いたら、全然大丈夫、と言うんです。で、食べてみたら、全然辛くないから、ユウさんは追加で一味唐辛子を入れるんですよ。それが、もう、入れるっていうレベルじゃない。普通の一味唐辛子のビン、あれを丸々全部、入れるレベルで入れる。いや、もう唐辛子やん、口の中が唐辛子の粉でパサパサになるやん、麻婆の汁気がないやん、ってぐらいに唐辛子を入れる。
 
で、「それがマレーシアでは普通」ですって。マレーシア料理の辛さは、このぐらい。これはマレーシア的には辛くない、普通。で、マレーシア人は、子供の頃からすごく辛いものを食べる、と。このぐらいの麻婆豆腐(真っ赤)は、子供も普通に食べる、と。
 
ほうほう。良いことを聞きましたよ。いや、うちもその当時、子供が4歳ぐらいでして、カレーを作る時も、麻婆豆腐を作る時も、大人用と子供用の2種類を作っていたんですよ。地味に面倒くさい。で、人類はDNA的に、そんな違いは無いはず。マレーシア人だけが辛味に強い遺伝子を持っている、なんてことは考えにくい(そもそもユウさんは華僑だからDNAは中国人だし)。ならばうちの子(4歳)も辛口カレーを食べられるはず!
 
そこから、我が家の「子供に辛口カレーを食べさせるプロジェクト」がスタートです。当時は、バーモンドの甘口なんていう、腑抜けたものを食っていた我が子ですが、まずはバーモンド中辛ですわ。最初は、ちょっと辛いぽかった。でも、それだけ食べさせていれば、普通に慣れて、そのタイミングで今度はバーモンド辛口。これも最初は、ちょっと辛い、なんて言っていたんですが、次第に慣れて、次はジャワの甘口ですわ。
 
って感じで、徐々に慣らしていったらーーというか、毎日毎日、カレーや麻婆豆腐を食べるわけもないので、必然、徐々に、ということになるんですが。大体、カレールーの箱を5箱ぐらい消費したら、次のステップへ、という感じですね。さらに、この過程で「甘口は子供の食べ物、情けない、ちゃんとした大人は辛口を食べる」みたいなことを、ちょこちょこ言いまして、甘口は情けないという信念を子供に植えつけましたよ。
 
結果、現在はジャワカレーの中辛です。次のステップのジャワの辛口となると、これは大人でも辛いし、また、ホームステイの外国人(特にヨーロッパ系)は辛味に弱い人も多いので、ジャワの辛口には進めないな、と思っています。ただ、うちの子は進まそうと思えば進むでしょうね。現在は辛い=美味しい、となっているらしくて、スパゲティにもガンガン、タバスコをかけますからね。9歳ですけど。
 
辛味に慣れさせといて良かったな、と思うのは、外食でも、辛くて食べられない、ということがゼロですね。マレーシア旅行にも、安心して子供を連れて行けますよ。ま、子供も慣れさせれば普通に辛いものを食べるから、気にしないで食べさせたらいいよ!ってことです。
 
ちなみに、一番下の現在2歳の子。こいつ、最初からジャワ中辛ですから。こいつが物心ついた時には、すでに上の子、2人がジャワ中辛でしたから、最初からそれでスタートさせてみたんですよ。普通に食いましたよ。2歳児、ジャワ中辛をパクパク食っていますよ。ってことで、我が家のカレーは鍋一つで済むようになりました。よかったね! また明日。チャオ!
 
──【NEWS PICKUP】────────
 
「台風頭痛のやわらげ方」
 
台風が近づくと頭痛がする、ってことは、気圧の変化に参っている、ってことです。こういう人、意外と多いです。気圧って目に見えないから、ほとんど意識しないけど、体調変化の原因になっていることも多いですよ。気圧計もアマゾンとかで普通に売っていますからね、そういうのと見合わせて体調把握したら良いですよ。
 
──【BOOK REVIEW】────────
 
「社会を変える」を仕事にする 駒崎弘樹
 
病児保育のNPOを運営している駒崎弘樹さんの本。実際にNPOを立ち上げて、活動を広げていく中での、試行錯誤や障害など、とても面白かったです。子供が熱を出してしまって、保育園に預けられない、仕事を休まなければいけない、という病児保育の問題を解決するという、大きな仕事ですね。そのNPOは、こちら。
 
ま、そもそも、勤めた経験のない僕からすると、子供が熱を出して会社に行けないからクビになる、みたいな世の中の方が超異常なんですけどね。異常な世の中を普通にするという、良いことですよね。
 
病児保育のフローレンス
 
──【おまけのはなし】────────
 
昨日は山でチェーンソー仕事。最近、手伝ってくれる人(日本人)にチェーンソー教えて、数年前に巻き枯らしさせた杉(細いやつ)を5本ぐらい倒して、軽トラ満杯の丸太を収穫。軽トラ1杯で、最も寒い1月あたりの、1週間分の薪ストーブ用かな、って感じ。巻き枯らしさせた杉は、割って1ヶ月もすれば結構燃えるので、重宝します。
 
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