和噺

まぐまぐで配信中のメルマガ「和噺」の過去ログです

裁判員裁判の噺、その1

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        和噺   
                         R1/09/26
───────────────────
 
メルマガをやっていなかった9年のうちのビッグイベントとしては、僕、裁判員裁判に参加したことありますわ。ってことで、その話をしますね。長くなるから、たぶん、明日以降にも続くと思いますけれども。おはようございます。僕です。寒暖の差が激しいです。その寒暖の差によって美味しい米が出来るのですが、人間の健康にとっては辛いものがありますよね。
 
さて、何年前だったかな、たしか6年ぐらい前だったと思いますが。まず、裁判所から大きめの封筒が、郵便で届いたわけですよ。あれ、僕がやっている死体処理業が遂にバレたかな、とも思ったのですが、何のことはない、あなたは裁判員候補者に今年1年間、登録されますよ、というお知らせでした。18歳以上の選挙権がある人にランダムで届くので、まぁ、低い確率ですけど当たったわけですよ。
 
この時点で、僕は裁判員の候補者に登録されただけです。県内で裁判員裁判が起こった場合に、呼び出される可能性がありますよ、というだけのことで、もし事件が起こらなければ呼び出されない。登録されたまま、ただそれだけ、何事もなく平和な1年が過ぎて、登録が解除されるわけです。ラブアンドピース。だけど、もし裁判員裁判が起こったら、呼び出されて、裁判員として参加しなきゃいけない、ってことになるかもしれない。
 
ちょっと説明しておきますと、全ての裁判に、僕のような一般市民あがりの裁判員が参加するわけじゃありません。特定の事件だけーーそれは、被告人にかなり重い刑が科せられそうな場合だけ、です。無期懲役とか死刑の可能性がある場合のみ、裁判員裁判が必要になる。しょぼい窃盗でマックスでも懲役3年、みたいな裁判には、裁判員は参加せず、従来通りプロの裁判官だけで、こいつは何年にしようか、と決めているわけです。
 
はい、そんな感じで候補者に登録されていたんですが、呼び出されましたわ。別の日に封筒が来て、あなたは、とある事件の裁判員の候補に選ばれました。ついては、何月何日に裁判所までお越しください、と。この時点では、この事件が何の事件かも分かりません。日時と場所だけが指定された、謎の招待状ですよ。生まれて初めて、目的を明かされない招待状を受け取りましたよ。たぶんデスゲームが始まるんじゃないですか。生き残った奴は賞金100億円みたいやつでしょう。金持ちがそれを見て楽しむんでしょう。
 
まあいいや、そんなで裁判所に行きましたよ。指定された部屋に行くと、もうすでに人がいっぱいいる。僕と同じ、デスゲームの参加者です。なんか、こういうジョークを挟むと鬱陶しいな、やめよ、普通に裁判員の候補者が集められています。入った順に番号の書いた紙が手渡されます。僕はたしか、36番だったと思いますわ。で、時間ギリに行ったので、たしか最後だったと思います。みんな真面目だね、日本人は15分前には集まるね、僕は3時って言われたら2時59分45秒を狙っていくタイプですので。
 
で、小部屋に集められた40人ほどの老若男女。ホントに、ランダムな人々です。サラリーマン風の人もいれば、お年寄りもいるし、チンピラみたいな兄ちゃんもいる。殺し合いになった場合、ライバルになるのは、あのサラリーマンだな、いや意外と主婦っぽい女が暗殺拳の使い手かもしれない、とか観察していたんですが、ほら、やめるとか言ったのにこうなる、病気ですわ、まともに語れない病気、まあ普通に裁判所の職員さんが来て、説明を始めました。
 
今から、抽選で裁判員を決めます、と。ここには40人ぐらいの人がいますが、選ばれるのは8人だけです。6人は裁判員で、2人は補欠裁判員になります。補欠裁判員も、6人の裁判員と同じように審議の場にいてもらい、もし、6人のうち誰かが参加できなくなった場合に、補充されます、みたいな話。後から知ったことでは、この日に呼び出されていたのは、本当は5、60人いたんですが、無視して来なかった人もいっぱいいるみたいです。
 
そりゃ、平日の昼間ですからね。用事がある人もいるだろうし、そうそう仕事を抜けられないという人もいるでしょう。また、裁判所は高知市にあるんですが、高知県内全域に候補者がいるわけですよ。僕は車で1時間ぐらいですから、すぐ行けますが、足摺岬の方に住んでいる人は3時間ぐらいかかりますからね。高知、広いですから。往復で6時間ですよ。そうなると、来たくないというのも当然っちゃ当然。ま、僕は比較的近いし、面白そうなので、行こうと思いましたが。
 
で、5、60人に送った招待状の中の、40人ぐらいが実際に裁判所まで来て、選ばれるのは8人、それも、そのうち2人は補欠だから基本的に見ているだけ、みたいな話です。さて、いざ裁判員を選ぶ抽選、の前に、事件の説明がありました。なぜこのタイミングで事件の説明をするかというと、もし、事件の関係者がいた場合に、その人は裁判員になれないからです。僕も、まだこの時点で、何の事件で呼ばれたのか全く知りません。
 
係の人が、オブラートに包みながら、説明するわけですよ。具体的な人名を言うわけにもいかないらしくって、何月何日に、どこどこで、こういうタイプの事件がありましたが、例えば犯人や被害者が親戚だとか友達だとか、そういう人はいませんか、と聞いてくるわけです。で、もしかしたら知っているかもしれない、という人が2人ぐらいいて、その人たちだけ、ちょっとホワイトボードの裏のスペースで、具体的な内容を説明されるんです。なんか、結構アバウトなやり方です。
 
で、その2人も、いや、知っている人じゃなかった、ってんで、じゃあ40人、今から抽選を始めるぞ、と。抽選といっても、ビンゴ形式とかじゃなくって、係の人が「今から抽選してきますんで、ちょっとお待ちくださいー」って言って、ホワイトボードを持って部屋から出て行って、数分後に帰ってくると、そのホワイトボードに当選番号が書いてある、というシンプルで盛り上がらないやつ。ジャジャーン!みたいなのも無く、普通にホワイトボードが帰ってきたときに、番号が大きく書いてある。
 
はい、書いてありましたよ。僕の番号、36番。ついでに、僕の一つ前に、時間ギリで慌てて入ってきた35番のサラリーマンも受かっていました。ありゃ、マジで当たっちゃったよ、これ何日か通うことになるのか面倒くさいな、という思いと、ラッキー面白そう、という思いが交錯します。
 
さて。今日はここまで、結構書いたからね。また明日にしましょう。手首も痛くなってきたからさ。音声入力ができればいいんだけど、あれ、横で子供が「ねえお父さん」とか言うと、それも入力されるんだよね。不便です。なんか、ヘルメットかぶって、思ったことが文章になればいいのにね。未来に期待!
 
──【おまけのはなし】────────
 
アップルアーケードっていう、月額600円かな、それで100タイトルぐらいが遊び放題、みたいなサービスが始まりました。
 
やってみましたよ。1ヶ月は無料なのかな、登録して、トップページで出てくるやつを片っ端からダウンロードして。十数タイトルぐらい触ってみましたが。つまらんな。うーん、スマホゲームって結局、操作に限界があるから、どハマりしそうなのは全く無かったですね。もういいや、って感じ。まだパズドラの方が面白い。
 
十数タイトルやった中で、僕が一番面白かったのは、cricket through the agesってやつ。クリケットで振り返る人類の歴史、みたいなやつですが、ギャグです。イギリス人(知らないけど)が作った、シニカルなギャグをゲームにした、みたいなやつ。これ、面白かったですよ、15分ぐらいやりましたもん。クリケットは全くわからないけど、15分ぐらいは笑えるやつです。日本人には無いセンスだな、と思った。
 
なんか、こういうゲームを、世界最高峰の頭脳を持った人たちが作っているかと思うと、ちょっと悲しいね。そんなことすんなよ、と。せっかくの能力を、くだらないゲームで費やすのか、と思う。ってなことを思っちゃうぐらい、そんなにハマりませんでした。グーグルも同じようなことやっているみたいだね。マリオカートスマホゲーも昨日、始まったらしいし。それもやってみますかね。
 
──★バックナンバーはこちらから───
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━