和噺

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ニワトリの噺

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        和噺   
                         R1/08/20
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我が家ではニワトリを飼っています。飼っているのはいいんだけど、またキツネにやられたよ。前にここで書いた時には6羽いるって書いていたと思うけど、いつの間にか4羽ですわ。この半年ぐらい、完全にキツネにロックオンされた気配があります。
 
これも先日、うちのネコが老いて役に立たなくなってきたという話をしましたが、その代役としてニワトリを日中、放し飼いにしているのですよ。夜になったらちゃんと小屋に戻りますからね。で、夜に襲われないように、小屋の扉は閉めてやるわけです。ニワトリ小屋の近くには犬もいるし、大丈夫だと思っていたんですけど、日中に家の近くでキツネにやられたんだろうね。しょうがない、山奥に暮らしていりゃ、そんなこともありますわ。
 
で、ニワトリの話です。ニワトリは良いですよ。便利な道具です。卵は産むし、お肉も美味しい、飼うのに手間もかからない。田舎暮らしをするのなら、まず、ニワトリを飼うことをオススメします。
 
とはいえ、田舎暮らしの「田舎」の定義が人それぞれですからね。ある人が都会ーーといっても、地方の県庁所在地ですが、そこから、うちの町へ越してきました。「田舎暮らし」の開始です。で、ニワトリを飼い始めたんですわ。
 
だけど、その人の住んだ所というのは、その人にとっては「田舎」であっても、地元の人にとっては「田舎」じゃなかった。そこは、うちの町では「新興住宅地」ぽい感じのところなんですよ。これは住んでみないと分からないことですが、そうなんです。いわば原宿でニワトリを飼い始めたようなものですわ。朝5時からコケコッコー言うわけですよ、原宿で。
 
で、近所から苦情が来ます。うるさい、と。だけど、その人は思うわけですね。こんな田舎で何を言っているのか、ニワトリを飼う自由も無いのか、と。法的にはどうだか知りませんが、僕は「郷に入りては郷に従え」と思いますから、そういう場所でニワトリを飼うのはNGです。でも外部から見て、どこがどういう土地か、なんて分かりませんよね。まあ、ざっくりと、近所でニワトリを飼っていれば、そこはOKですよ。その土地それぞれの不文律がありますからね。
 
僕みたいに見渡す限り人工物が見えない山奥に住めば、ニワトリを飼おうが、ヤギを飼おうが、キリンを買おうが、誰も何も言いません。ていうか、知られません。そこまでではなくても、ニワトリを飼って全く問題ないレベルの田舎に住んだ方が、いろいろ自由に出来るし、ストレスも少ないと思います。田舎暮らしのひとつのバロメーターですね、ニワトリを飼っていい土地かどうか、っていうのは。
 
ニワトリの何が良いかっていうと、まず、生ごみ処理機になることです。生きるコンポストです。うちでは、生ゴミは全てニワトリにやります。野菜クズ、魚の骨、消費期限を切らしちゃった豆腐とか。全部、Go To Chicken Houseです。生ゴミから虫が湧くこともないですわ、だってニワトリが全部、ウジ虫とかも食べるからね。余談ですが、鶏小屋の生ゴミから毎年、カボチャが生えます。生ゴミとして捨てたカボチャの種が自然に発芽するんですよ。自然に、10個近くが収穫できます。美味しいですよ。
 
ニワトリのヒナは、うちでは農協から買います。「農協の赤」です。農協では「赤か白」のニワトリを扱っていて、「赤のメスを10」みたいに注文します。赤は多分、ロードアイランドレッドって品種ですが、うちの周りでは「赤」です。茶色い卵を産む、茶色いニワトリです。一方、「白」は白い卵を産む白いニワトリです。品種は多分、白色レグホンです。
 
今年から、近所で白いニワトリの面倒も見ているんですが、赤と白だと性格が違いますね。赤の方が、よく動き回ります。地面を掻いたりする仕草も、赤の方が、よくやるね。白は大人しいというか、あまり動かない。どっちかといえば、赤(ロードアイランドレッド)がオススメ。鶏小屋が狭いなら白もアリですね。
 
で、農協に注文すると、5月に「大雛(おおびな)」と言っている、ヒヨコとニワトリの中間みたいなヤツが来ます。お値段は1羽800円です。それが2、3ヶ月すると卵を産み出します。で、2年ぐらいは産み続けますかね。次第に卵の殻が薄く、弱々しくなってきます。ニワトリ本体も、なんだかボロっとしてきます。そうなったら、そろそろお肉としての役割を果たすときです。
 
ニワトリはお肉に何度もしましたが、普通に食べると肉が固いですから、一番いいのは煮込み料理です。普通にスーパーで売っている鶏肉(ブロイラー)は、生まれて二ヶ月ぐらいで出荷されるんですよ。だから肉が柔らかいんですが、卵を産み終わったニワトリは3年近く生きていますから、当然、肉が固いんです。「親鶏」って肉のパッケージに書いてあったら、それです。味があるという人もいますが、まぁ、固いです。
 
だから圧力鍋で煮てカレーにするとか、ね。そういうのが無難です。あと、ダッチオーブン調理も、肉が柔らかくなって良いですね。ダッチオーブンってのは、鉄のでっかい鍋みたいなやつで、焚き火の熾火(おきび)で料理するんですよ。まだ火の残っている炭を、ダッチオーブン(鍋)の上下に置いて、30分ぐらいかけて蒸し焼きぽくします。
 
ニワトリをお肉にする方法。解体のやりかたは、いろいろな本にも書いてあると思うし、やれば出来ると思うので、殺す瞬間のやり方を説明しますね。よくある話では、ニワトリの首をちょん切ったら、首なしのニワトリが走り回って、まじホラー!みたいなの、あるじゃないですか。詳しい人に聞いたら、あれはとても乱暴なやり方だそうです。首をちょん切るってのは、神経まで切るから、ニワトリがびっくりして暴れまわる。だから頸動脈だけ切るのが正解、だそうです。
 
僕も、そのやり方です。普通の包丁でいいですけど、ニワトリの頸動脈だけを切ります。場所は人間と似たようなところです。意外と奥にありますよ。切れたら、タラーっと血が出てくるので、ニワトリを逆さに持ちます。大人しいものですよ。死ぬ瞬間はちょっとバタバタしますけど、暴れまわるとかは、普通はありませんね。
 
この時、ニワトリをずっと持っていてもいいんですけど、大量に捌くとか、面倒くさい時は、ニワトリを逆さの状態で保持できる道具があると便利です。酒屋の一升瓶を入れるケースが便利です。あのビンを入れるところに、ニワトリを突っ込むんです。ニワトリは暴れられないし、血はそのまま地面に落ちるし、6羽入るし。一升瓶ケースは、ニワトリを捌く時の便利グッズです。
 
昔、なんかの映画で見たシーンで、すごいニワトリの捌きかたをしているのがあったんですよ。メキシコの結婚式のシーンで、子供達が集まっているんですね。そこで、ニワトリをさばいて料理しよう、となるんです。で、男の人がニワトリを持ってきて、その頭を持って、ぐるぐると振り回すんですよ。水平に。メレンゲを作る時の手の動き、とでも言いましょうか。ニワトリの頭を持ちながら、メレンゲの動作で、ニワトリを振り回します。
 
すると、首が捻じれますよね。で、ちぎれるんですわ、頭が。で、首から下のニワトリが走り出すんです。それを子供達が、わーい、って追いかけるんですね。笑顔で。なんか、すごく素敵だなと思いました。いつか誰かの結婚式で、そんなことをやってみたいですね。美味しいカレー作りますよ。
 
──【NEWS PICKUP】────────
 
トランプ大統領グリーンランドを買いたいって言ったニュース
 
領土を買うって、そういうことが(可能性として)出来るのか、と思ってカルチャーショックでした。もし実現したら、グリーンランド先住民とか、知らない間にアメリカ国民になるの?とか、色々思うけど、なんか面白い。日本もグアム・サイパンとか買えないのかな。ハワイは完全に州だから無理だろうけど、グアムぐらい売ってくれそうじゃない?(グアムは準州っていって、アメリカ大統領選への投票権も無いんですよ)
 
──【BOOK REVIEW】────────
 
 
子供に読ませたい漫画ナンバーワン。小学校の図書室に置いたらいいよね。Kindle Unlimitedで読めるって。いい時代だね。ほとんどの方は読んだことあると思うけど、読んでない人はぜひ。
 
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