和噺

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NHKの噺

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        和噺   
                         R1/08/12
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僕が住んでいる町は、一学年が大体、20人ぐらい。当然、1クラス。で、そのほとんどが大人になったら町を出ていきます。全国どこの田舎も、似たようなものだと思いますけどね。東京一極集中。やっぱり一度は東京に住んでみたい、と多くの若者が思っているんですよ。なぜかというと、幼い頃から触れてきた情報の多くが、東京のものだからです。
 
地方でもテレビでは、東京の情報ばかりをやるわけですよ。表参道のカフェとか、お台場はどーのこーのとか。そりゃ、刷り込まれますよ。これからはテレビよりもYoutubeが強くなるのだろうけど、それでもまだまだ、テレビには巨大な力がある。そこが東京中心の情報を発信し続けていて、地方局はただそれを流しているだけ、これが変わらない限り、心理的な東京への憧れが無くなることは無いと思います。
 
ところで今、よさこい祭りをやっていますね。昨日もテレビ(NHKの地方局)で放送していました。僕は人混みが嫌いだから行きたくないけど、全国からすごい数の人が高知に集まってくるんですよ。踊り手も、高知の人だけじゃなくて、大阪や東京から来ているチームもたくさんありますからね。すごい熱気です。テレビ越しだけど。
 
だけど残念なことに、このテレビ放送が観れるのは高知だけなんですよ。全国から参加しているのだから、全国で放送すればいいのに。そこで思うのは、地方局も含めて全ての放送を、日本全国どこでも視聴できるようにすればいいnじゃない?ってこと。よく知らないけど、技術的には可能じゃないの? 地デジで不可能だったとしても、衛星放送やネット配信だったら、すぐにでも可能ですよね。
 
日本全国、どこでも、全てのテレビが見られるようになる。これは、地方と東京の情報格差をなくします。二つの意味で。地方でも東京と全く同じテレビが見れる(テレ東の深夜アニメ放送とかね)ってことと、東京でも地方と全く同じテレビが見れる(高知のよさこい祭りとかね)ってことです。
 
冗談半分のようですが「テレビ東京が見れない」って、やっぱり地方移住への壁になるっと思うんですよ。テレ東どころか、高知にはテレビ朝日も無いけどね。ミュージックステーションとか見れないんですよ。これは、地方移住に二の足を踏む、立派な理由になりますよ。
 
逆に、もし東京で47都道府県のローカル放送が観れるようになれば。例えば高知の出身者なら、東京に住んでいても、高知のローカルニュースを観ちゃいますよね。懐かしくなりますよね。で、やっぱり高知がいいな、帰ろうかな、と思う人も一定数、出てきますよね。Uターン移住しますよね。また僕みたいな東京出身の人でも、面白半分に高知のローカルニュースを見ているうちに、なんか高知っていいところだな、行ってみようかな、とか思うようになりますよね。
 
日本の政策としても、東京一極集中は止めたくて、地方活性化したいんでしょう。移住促進したいんでしょう。それに対する、ローコストで効果が高い方法は、日本全国どこでも全てのテレビ放送を視聴できるようにすることです。地方の情報を、東京で流すことによって、流れが変わります。今は、情報が東京から地方への流れだけだから、いけない。地方の情報を東京に流さないと。それには、テレビが一番いい。
 
もしそうなれば、地方局も無駄に「全国放送」を流さなくてもよくなるんですよ。よさこい祭の放送も、一日中放送しているわけじゃなくて、2時間ぐらいだけなんですよ。他は、普通の放送をやらなきゃいけない。大河ドラマとか、7時のNHKニュースは、流さないといけないじゃないですか。でも「東京の放送」と「高知の放送」を両方、見れるのならば、高知の放送は遠慮なく延々とよさこいを流すこともできるわけです。
 
よさこい祭の会場にカメラもいるし、アナウンサーもいる。2時間放送するのも、8時間放送するのも、労力はそう変わらないじゃないですか。4倍になることは、ない。延々と流せば、踊っている人もみんな、テレビに映るでしょう。嬉しいでしょう。東京のダンスチームだったら、東京の友達が見るでしょう。そういうことが出来るんですよ。「テレビに映る」って、テンション上がりますからね。みんな嬉しいですから。だったら、ガンガン映せばいいんですよ。最初から最後まで、中継すればいいんです。
 
例えば、青森の放送局がねぷた祭を延々と放送していたら、見てみたいですよ。ローカルな情報とか、知りたいですもん。これをやるにはNHKが一番いい。なぜなら、47都道府県どこにでも地方局を持っているから。なんかNHKをぶっ潰すとか言われているけど、ぶっ潰されたくないなら、これをやるべきです。NHKなら、地方局の採算とか気にする必要もないんだし。
 
やろうと思えばできるのに、やらない一番の理由は、地方のテレビ局を潰せない、ってことです。東京の放送をそのまま地方に流したら、誰もローカル放送を見なくなるじゃん、ローカル局が潰れちゃうじゃん、という恐れですね。自分のパイを必死に守っている。でも僕は、むしろ視聴者は増えると思うんですけどね。高知のローカル放送を全国で見れるようにしたら、高知県内の視聴者は減っても、全国としてみれば増えると思いますよ。ローカル局にとってはプラスになると思う。
 
あと、そもそもいいじゃん、採算が取れなくても。これは「公共サービスの独立採算制」って話に広がるけど、テレビって公共サービスだと思うんですよ。完全に資本主義の中で競争させていいものではない。バスとか電車と同じようなものです。てか、そもそも、そのバスとか電車に独立採算制を求めているからね、日本。バカだとしか言いようがないですけれども。
 
地方のバスが採算取れないから潰れていく、みたいな話はよくあるじゃないですか。だけど、バスって、公共サービスなんですよ。それがあることによって、いろいろな活動ができる人がいるわけですよ。道路や小学校を税金で作るのと同じように、バスや電車は公共サービスなんだから、税金を投入すべきだと思うんですけどね。で、テレビも同じ。地方局も、採算が取れなくて潰れるんだったら、ある程度の税金を投入してやればいいんですよ。
 
NHKも、受信料を払いましょうとか言わないで、税金で運営しちゃえばいいのにと思うけどね。税金で運営すると、財政の首根っこを政府に掴まれるから公正な報道ができないとか言うけど、それってジャーナリストとしての気概が無さすぎじゃない? 「国民の納めた税金で運営する」ってのと、「国民から徴収したお金で運営する」が、そこまで違うか? そもそも政府がNHKに報道とかの介入をして、それに国民が反発したら、政権をひっくり返せるのが民主主義でしょう?
 
政府っていっても、どこかの王族が運営しているわけじゃなくて、選挙で選ばれた国民の代表が運営しているわけですよ。その政府を、国民じゃないというような言い方をするのは、意味が分からない。政府は国民の代表、その政府によって運営されている放送局NHK、これの何がいけないのか分からない。政府っていう存在にアレルギーがある左翼的な思想としか思えない。
 
全戸からの徴収なんていう非効率で反感を買う作業はさっさとやめて、税金で運営する。そして47都道府県のローカル放送を、可能なら地デジで、そうじゃなくても衛星かネットで常時視聴できるようにする。民放も、東京のキー局は全国で視聴できるようにする。地方ローカルの番組も全国で視聴できるうようにする。地方の民放局も、独立採算じゃなくて、キー局の支店にしちゃえばいい。
 
そうすれば、地方移住も地方活性化も進み、その影響力や経済効果は大きく広がります。だから、こういうことは税金でやるべきなんですよ。そこだけの独立採算でやることに意味はない。テレビは公共物なんだから。そうしないと、YouTubeNetflixAmazonプライムビデオなどの外資にやられるだけです。みんなYouTube見るから、テレビが無くなる、それは日本ローカルの公的な情報発信力が弱くなるってこと。良くないよね、そういうの。
 
──【NEWS PICKUP】────────
 
女性専用のタクシーの話(ブラジル)
 
ブラジルって、「フェミ殺し」とかいって、女性だからって殺される事件が多発しているんですって。やべえなブラジル。
 
まあ、タクシーって密室だし、女の人は怖いですよね。どうしたって、男の方が強い場合が多いし。女性運転手と女性客をつなぐアプリがブラジルで大当たりしたっていうけど、これはアリだよね。良いですね。個人的には、タクシーの運転手や、バスの運転手が、女性の方が安心しますね。なんとなく安全運転しそうじゃない? 
 
──【BOOK REVIEW】────────
 
前にこれ紹介したっけ? 忘れちゃった。認知症なので。
 
『しょぼい起業で生きていく』
起業っていうと、すごくでかいイメージがあるけど、そうじゃなくて小さな喫茶店とかリサイクルショップをやっていく、という話。面白かった。ローカルに根ざして生きていくという思想が好きです。
 
で、この人の本が3冊、新たに発売されていました。そのうち2冊を読みました。
 
『静止力』
ホリエモンさんの「多動力」に対する、ローカルに根ざして地方の名士を目指そう、という価値観の本。これは超よかった。田舎に住んでいる人、ぜひ読んでみてください。都会でも「地元」が好きなら読むべき。でも、本のタイトルだけど『不動力』の方が良かったんじゃないの、と思う。不動明王みたいでカッコいいし、多動力に対するアンチテーゼってのも、そっちの方が分かりやすくなるし。
 
もう一冊。
 
『ネットゲリラ戦術』
これも、スモールビジネスをする人には参考になると思います。僕はSNSを活用していないので、そこまでピンと来なかったんだけど、なんていうか、この著者さん(えらいてんちょうさん)の価値観には共感するし、この価値観の方が「多動力」より生きやすい、という人は多いと思いますよ。「ネットゲリラ戦術」は、他にも似たようなことを言っている本は、色々とあると思います。ネットマーケティングをする人は読む価値あると思う。
 
『しょぼ婚のすすめ』
読んでないから知らないです。もう結婚しちゃっているんで。未婚の人は読んでみたらいいと思いますよ。ま、結婚なんて適当にすればいいじゃん、と僕は思う。んで、嫌だったら別れればいいじゃん。そんなもんやで。面白そうなんで、そのうち読もうとは思っています。
 
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