和噺

まぐまぐで配信中のメルマガ「和噺」の過去ログです

英語の噺(その2)

昨日の続きー。「英語がうまく話せる5つのコツ」だっけか。その一つを書いたところで、まぁ1日分のメルマガの分量はこんなもんだろうと打ち切って「明日に続く」とした覚えがありますよ。だから続きー。

二つめ。「難しい単語を覚えても意味がない」。あれ、いきなり「うまく話せるコツ」じゃなくなったぞ。まぁいいや。

僕の環境はちょっと特殊だとは思いますが、うちに来る外国人の半分以上は、英語ネイティブじゃないんですよ。フランス人だったり、ドイツ人だったり、ポーランド人だったり、中国人だったりする。そもそも相手があまり英語を知らないんだから、こっちが難しい単語で話したって、伝わらない。

例えば「肥料」。肥料って英語でなんていうか分かりますか? 分からないですよね普通。正解は「fertilizer」。ファーティライザー。知りませんわ、こんなもん。でも、畑をやっていると、これを言う機会はすごくあるんですよ。「この肥料をトマトのところに撒いてくれねぇか」って英語で言いたいんですわ。

で、「Use this fertilizer for tomatoes」とか言っても、フランス人はポカーンですわ。知らないんですわ。ファーティライザー。だから「This is food, energy,for vegetables」って言うと、ああ、肥料のことか、って分かる。

そんな感じで、向こうも英語ネイティブじゃない場合、そんなに難しい単語は使えない。英語って、ネイティブの人と会話するよりも、お互いがネイティブじゃない者同士の世界共通言語、という意味合いの方が強いんです。僕の場合。中国人と話すときに、お互いの共通が英語しかないから、英語で話すってこと。

じゃあそういう感じで、うちに来るホームステイの人とはいつも「英語」で話しているかというと、実はそうでもないんですよ。「日本語」で話す場合もあるのです。意外とね、日本語を勉強している外国人って多いんですよ。まぁ、彼らはわざわざ日本に来るぐらいだからね。

うちに来る人の場合、5人に1人ぐらいかな、日本語を話せるのが。今までで一番日本語がうまかったのは、フランス人のダン君っていう人で、最初話したときは、普通に日本人かと思いましたよ。

「あ、どうもはじめまして。ダンです」とか言ってくるんですよ。普通に。完全に普通に。で、「え、めちゃめちゃうまいですね」って言ったら「いや、まだまだですよー」とかいって謙遜してくる。心まで日本人ですわ。

で、そんなダン君も日々、日本語の練習しているんですわ。漢字の練習していて「炭水化物」ってびっしりノートに書いているんですわ。いや、いつ使うねん炭水化物。読むことはあっても書いたことねーわ炭水化物、って思うんですけどね。

そうそう、「漢字」の話って外国人に喜ばれるんですよ。アルファベットって表音文字で、いわばカタカナとか平仮名ですわ。漢字のように「意味がある文字」ってのが、欧米人にとっては面白いらしい。

だから例えば、日本人の名前には意味があって、同じ音でも違う漢字だと違う意味になるんだよ、とかいう話をする。例えば「こうたろう」という名前も、「幸太郎」だと「happy man」だし、「孝太郎」だと「Take care of parents man」になるよ、みたいな話は受けますね。

で、外国人に「お前さんの名前の漢字バージョンを考えてやるよ」というと、これが喜ばれるんですわ。「マイケル」だと「舞蹴」とかね。「この漢字は、ダンスとキックって意味で、それでマイケルって読むんだよ」みたいな。もうね、外人おおはしゃぎ。いたずらに書いたメモ用紙の「舞蹴」を後生大事に持って帰りますからね。

こういう系統の話は鉄板です。ぜひお近くの外国人の皆さんにやってあげてください。外国人観光客の多いところで、路上詩人みたいな感じでこういうサービスをやったら、お客さん結構くると思いますよ。

で、ダン君の話。ダン君は「炭水化物」の書き取りを練習しているだけあって、僕が考案するまでもなく、自分の名前の漢字名を持っていましたわ。彼が自ら名付けたのが「暖」。うーん。。なんか違うぞー。しっくりこないぞー。

たしかに「暖」って「ダン」って読むけど、日本人的な感覚だと「あたたかい」って読んじゃうんですよね。一文字だけを見て「ダン」という音が出てこない。「弾」「談」「段」とかが、素直にダンと読めるし、ベターじゃないかと思いましたが。でも、この辺の感覚って難しいですからね。面倒くさいから「いい名前じゃん」って言っておきました。

そんなダン君あらため暖君に尋ねました。「暖君はすごく日本語うまいけど、そんな君でも難しい日本語の発音ってあるの?」って。そしたら暖君曰く「ありますねー。結構ね、母音が続いている単語って、欧米人にとって発音するのが難しいんですよ。僕がどうしてもうまく言えないのが『運営』ですね」

運営。U-N-E-I。たしかに、母音が連続している。こういうやつ、欧米人は苦手だそうです。リエゾンして「うにぇい」みたいになっちゃう。暖君の「運営」も、たしかに意識的にしっかり発音し過ぎだな、「う・ん・え・い」みたいになっていて、自然じゃないなぁと思いました。

あれ、「英語がうまくなる5つのコツ」の2から5までをやろうと思ったに、がっつり暖君の話になっちゃったじゃない。しょうがねぇなぁ。えとね、その2は「難しい単語は必要ない」だっけ。じゃあ3から5までは、全部「ポケトークを買え」だね。あれ買えば、すげーうまく話せると思います。ではまた明日! チャオ!