和噺

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ニートの噺

仕事は何をしているんですかと言われて、「特に何もしていないですよ。ニートですよ」と言うと、大体ギャグだと思われるんですけれどね。僕、本当にニートですからね。

ニートってのは、Not in Education,Employment or Training ですから。僕、学校にも通っていないし、会社員でもないし、トレーニングってのはよく分からないけど筋トレのことじゃないですよね? ひょっとしたら毎日腕立てしていれば「トレーニング中だ」ってことで脱ニートかと思ったんですけど。

でもネットで定義を見たら「15歳から34歳まで」って枠があったから大丈夫ですわ。僕、721歳ですから。押していきますよ。押し通しますからね、この設定は。まぁ、年齢的にはニートじゃないんですが、心はニートです。ってことで改めましてこんにちは。ニートです。みなさん元気ですか? 元気がないならたぶん仕事が原因だから、やめてニートになりましょう。

さて、ニートの定義で注目したいのが「Employee」のところね。従業員って意味です。てことは、自営業ってこれに含まれないでしょうか。「働き方改革」とか言われていますが。僕はあまりニュースを見ないし、働いてもいない(従業員ではない)から全然ピンと来ない話なんですが。何を言いたいかっていうと、多くの人の「働き方」って「雇われる」ことが前提なんですよ。

昨日、大工さんの話をしました。「適当に建ててくれる大工さんを雇えばいい」と。ちょっと、この「雇う」と言葉に語弊があるのですが。僕が大工さんを雇っても(賃金を支払っても)、大工さんは「雇われている」と思っていません。むしろ「建ててやっている」ぐらいの気持ちでいます。

うちの地域では、そういう一本立ちした大工さんを指して「棟梁」といいます。そして、棟梁から見れば、工務店とかに所属して仕事をすることは「雇(やと)われ」といって、どこか一段、落ちるような感覚があります。「雇われ」。素敵な言葉ですね。所詮、人に雇われている、一人じゃ飯も食えねえ野郎じゃねぇか、といった気概が感じられますね。

誰かに雇われなくても、何とかして自分一人で、いろんなことやって生きていけるなら、それでいいんですよ。就職なんかしなくてもいい。自分で働けばいい。起業なんて話じゃないですよ。いろんなことを組み合わせたっていい。

例えば、近所の農家の繁忙期には手伝いに行く。共同の籾摺り場とかで月に2回、機械のオペレーターとして働く。野菜とか卵を作って、直売所で販売する。どれも、それだけでは生計が成り立たなくても、全部合わせればなんとかなる。

本来、日本人(というか人間)の大多数の働き方って、そういうものだったんじゃないかなと思うんですよ。いろんなことやって、ふわふわと生きていく。時には大工仕事の手伝いもする。冬になれば、コンクリートで道普請(道路を舗装すること)をする。誰に「雇われている」わけでもない、ゆるい生き方です。

田舎に住みたいけれど仕事がない、ってのは山ほど聞く話ですが。何とかなりますよ。いろんなこと、やればいいんですよ。家庭教師とかでもいいし。いや、マジな話、家庭教師とか塾の需要って田舎で結構あるんですよ。そもそも塾が無いから。大手の資本がやっていけるほどの生徒数はいなくても、個人が副業としてやるレベルの需要はあるんですよ。

あと、これも誰かやればいいのにと思っているのが、リサイクルショップね。田舎って、荷物が満載されていて片付けられていない空き家が結構あるんですが、こういう物件の「片付け」を有料で引き受けて、使えるものはリサイクルで売る。実店舗でもいいし、メルカリとかヤフオクでもいいし。やれば、食っていけるぐらいの仕事になると思うんですよね。

屋台も面白い。イベントがあるたびに、かき氷を削ったりしてね。都会だと、反社会的勢力(最近はヤクザじゃなくて、こう言うらしいね)の皆様のお仕事だから、なかなか参入できないけど、田舎は余裕。普通にやれます。1日で数万ぐらい軽く儲かりますよ。かき氷までやらなくても、業務スーパーでジュース買ってきて冷やして売るだけでもいいね。

まぁ、こういうアイデアを言い出せばキリがありませんが。いろんなことやって、トータルで何とかなればいいんですよ。自分の得意なこと、そして地域で需要のありそうなこと。俺は雇われじゃないんだ、Not Employee。ニートの気概を持って、軽い気持ちで田舎に来ればいいと思いますよ。