和噺

まぐまぐで配信中のメルマガ「和噺」の過去ログです

インターネットの噺(その4)

【前回までのあらすじ】
山奥に住んだ僕。ネットが無いよぉ。ユーチュバーになれないよぉ。読み込みが遅すぎてヤフーのトップページが文字化けするよぉ。微弱な携帯電波からつながるWi-Fiでひっそりとパズドラを楽しむネットライフ。ネットライフアリコ。ほら、こうやってダジャレを思いつくたびに書いちゃうから文章のリズムが狂う。脳と指先の間にフィルターをつけるべき。小さな検閲官が欲しい。肩の付け根あたりで、こういうどうしようもないダジャレを取り締まってほしい。あーあ。悪い例です。あらすじは、昨日のメルマガを読め。


700メートルのLANを引けるか問題は、調べてもよく分からなかったので電気屋さんに相談しました。

いきなり話を逸らして恐縮ですが、ってまたそこから話を逸らしますが、「恐縮です!」っていうギャグをしていた芸人さんがいたよな、誰だっけ、こういう時は一生懸命考えてアハ!させればニューロンが活性化して頭が良くなるんだぞ小坊主、って、茂木健一郎さんが言っていたから一生懸命考えよう、と思って8秒くらい考えたんですがアハ!出来なかったのでググったら梨元勝さんでした。芸人じゃねぇじゃん。ギャグですらないじゃん。ご冥福をお祈りします。

で、電気屋さん。都会で「電気屋さん」っていうと、もうすでにそんな存在自体がなくって、みんな池袋のヤマダLABIとかに行っているんでしょうけれども。ひと昔前は町の電気屋さんてのがいて、御用聞きみたいなことをしていたらしいじゃないですか。昭和の話ですが。

そういう個人商店の延長線上というか、延長線の逆方向にいる存在として「店舗のない個人の電気屋さん」が田舎にはいます。田舎にはいます、っていうと野生動物みたいな扱いになって恐縮です!が(梨元ボイスで再生してください)、軽の箱バンに工具をぎっちり詰めて、例えば新築の家の電気工事を請け負ったり、そういうことをしている、いわゆる職人さんです。

僕も家を建てる時に、こういう個人の「電気屋さん」と知り合って、何かあると電話をかけて依頼するんですわ。「倉庫の照明をLEDに替えたいけど、やってくれません?」みたいな話をすると、「じゃあ火曜に行くわー」みたいなテンションで、サクッと工事をしてもらって、あとで請求書が届く、っていう感じのやつです。そういう、我が家のお得意の電気屋さん、というのがいらっしゃるんですわ。恐縮です!

その人にLANケーブルの事情を説明すると、今までそういうことはやったことないけど(そりゃそうだ)調べてみてくれる、と。で、電気屋さんネットワークで色々仲間にも尋ねた結果、以下のような結論を得ました。

まず、通常のLANケーブルを伸ばすと、結構値段がするし、屋外で使用した場合に劣化しやすいから、おすすめ出来ない。そこで、4Kテレビ用のケーブルを使ってはどうか、というアイデアを出してくれました。

どうも電気屋さんの仲間の人が言うには「4Kのテーブルは光回線として使えるし、1キロ巻があるし、丈夫だし安いから使えばいいよ!」とのことです。まぁ裏技的なやつですよね。伊藤家の食卓とかで紹介されたんじゃないですか。でも、電気屋さんはそんなの使ったことないから、やってみないとホントにできるかどうかは分からない。ケーブル自体は、700メートルで10万円はしないだろう、とのこと。

10万円はなかなかの金額ですが、今まで町から言われていたのは数百万円という価格ですからね。文字通り、桁違いですわ。それくらいなら試してみる価値はあります。なに、お金がなくなったら油田を掘ればいいんですよ。うちにはユンボがありますからね。そこらへん掘れば、オイルマネーで解決ですわ。アッラーアクバル。

で、その4Kケーブルの両端に高速同軸モデムってやつをつける。よく知らないけど、これをつけるといいんだって。DXアンテナから発売されているEOC10C01って型番のやつ。これを、親機と子機、みたいな感じで登録するんですわ。そんで700メートルをつなぐ。

ちなみに、これは現代(2019年)の話ですが、近くで雷が落ちると、この同軸モデムが死ぬんですわー。この間も死にましわー。でも代わりは用意してありますからね。「私が死んでも代わりはいるもの」ってやつです。綾波モデムです。もう3台ぐらい死んでます。9000円ぐらいするから、あんまり死んでほしくないんだけど、なんか雷で死にます。どうにかならんもんかね。

あともう一点、注意事項。この同軸モデム、ネットを利用したケーブルテレビと、インターネット回線を同時に利用することはできないんですよ。こんなことやる人、あまりいないと思うけど、一応注意しておきます。どっちか、だけ。これで僕は失敗したのだけど、それはまた別の噺ね。

さて。700メートルLAN問題はそれで目処が立った。次の問題は、「小屋を建てて、そこに町が光回線端末を置いてくれるのか問題」です。

役場の担当者に尋ねたところ、そういうのは前例がないけれども、別に構わないってこと。しかも、小屋みたいな大きさじゃなくても、その端末さえ入ればいいですよ、ってこと。ただ、引き込みのための電柱が欲しいから、それはそっち(僕)で立ててくれないか、って話になりました。

おお、光が見えてきましたよ。光(回線)の光が見えてきました。具体的な絵図が描けてきましたよ。

小屋を建てるぐらいのつもりでいたけど、小さくていいなら、小さいに越したことはない、ってことで、光回線端末を入れるための物置みたいなものを購入、そして我が家から700メートル先に設営しました。ちなみに、その物置を建てる土地は他人の土地なので、あらかじめ「あそこに物置を立てたいんだけど、いい?」って地主さんに聞いたら「え、あそこうちの土地なの? 知らんかった。別に構わんで」という返答をいただいたので、気兼ねなく設置。

そして、ここに端末を稼働させるための電気を引き込みます。以前メルマガで話しましたが、電気は「1キロ以内なら延長無料」で設置してくれるので、その手法を使います。あ、一応言っておきますけど、1キロ以内なら延長無料とか、地域によって違うかもしれないし、今は変わっているかもしれないし、そもそも僕はこういうことの裏は全く取らずに書いているので、そういうことやろうって人は頑張ってスマホで調べてね。

で、うちから700メートル先の施設まで電気&ネットは来ていますから、隣の物置まで伸ばすのはそれほどの労力ではありません。とはいっても、新規の電柱を1本立ててもらいましたが。もうね、ホント四国電力には足を向けて寝れませんよ。でも東西南北に四国電力の支店があるから、結局立って寝ていますわ。ブラジル支店は無いだろうと思って。そのくらいの恩義を感じています。

だって、うちを建てる時だって、おそらく100万円以上かけて我が家のためだけに、森を切り開いて、電柱を何本か立ててもらっていますからね。それで、うちが払うのが月額1万円とかですよ。元が取れるわけがねぇ。申し訳ないからね、クーラーとか乾燥機とか積極的に使っていますよ。

さて、そんな四国電力様にまたもご迷惑をおかけして、我が家の光回線端末を動かすためだけに、電柱を立ててもらいました。小さな物置に、電気を引き込んで、メーターつけて、コンセントをつけて。そこまでして払う電気量が、月に36円とかですからね。そりゃそうだ、端末しか置いていないんだから。本当に申し訳ない。恐縮です!

そんなこんなで長きにわたってお送りしている、シリーズ「ネット誘致」。次回で多分最終回。こんなに何日も続く話になるとは。まぁ9年分の話だからねぇ。恐縮です!