和噺

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インターネットの噺(その3)

【前回までのあらすじ】
山奥に住んだ僕。微弱なネット電波をポケットWi-Fiに変換してアイフォン4でパズドラを遊ぶ日々。最初にガチャで出たのは緑ゴーレムでした。ゴーレムがレアガチャで出るっていう、恐ろしい時代の話です。そんな我が家のネット環境に激変が。今までは2キロ先にあって手の届かなかった光(回線)が、わずか700メートル先に! ここからどうにかして光を得られないものか。再び、快適なネットの世界に還れないものか。シリーズ「ネット誘致」第3回。『700メートルの攻防』をお送りします。


そんなこんなで700メートル先まで来た希望の光(回線)。僕が山奥に住み始めた当初、「全戸に光回線を無料で引きます!」と豪語した割に、「いや、ちょっとそちらに引くとなると数百万円かかって、予算が議会で承認されないことには。。。」的な感じで、なぁなぁで立ち消えた「光回線の申請」を今こそ復活させる時!

状況が変わりましたからね。前回の申請時は「2キロ先から電柱を設営しつつ光回線を引く」か、「3キロ先から既存の電柱を使って光回線を伸ばす(この電柱を使って我が家は電気を得ている)」の二択の結果、どうにしろ数百万円かかるから無理、って話になりました。

でもいまや、700メートル先ですからね。その700メートルの間に電柱は無いんですが(このルートは、2キロ先の隣家からのルートであり、そもそも電柱が立っていない)、たった700メートル。3000円ぐらいで何とかなるんじゃないですか?

てな感じに状況が変わったので、再び役場に申請したんですよ。もう一度、見積もりを取ってみて、それが適正な予算の範囲内なら我が家まで光を伸ばしてくれねぇか的な申請をね。

ちょっと話は逸れますが、この「申請→却下」をサクッと書いていますけれども、大体、半年から1年くらいかかります。申し込んで、それが無理、って言われるまで。なぜそんなにかかるのか。おそらく役場の書類って、一つ一つを地下室にいる書道おじさんが作っていて、1日におじさんが生産できるのが活字48文字が限界だから、書類を一枚作るのにも物凄く時間がかかるだからなんでしょうけれども。まぁ、前回の申請も、今回の申請も、そのぐらいのタイムスパンで結果が出てくると思ってください。そりゃ9年経ちますわ。

で。却下。理由は、やっぱりお金がかかるから。数百万円。

なんでそんなに金がかかるのか聞いたら、電柱を立てなきゃいけないし、そのために森を切り開かなきゃいけないから、という回答ですわ。じゃあ、電柱いらないよ、と。もう、どうせウチだけなんだから、2メートルくらいの単管パイプを立てて、それに引っ掛けて700メートル伸ばせばいいじゃん、と。なんなら、それを我が家が自費でやってもいいから、とりあえず線だけ伸ばしてくれねぇか、と。それなら、数百万円もかかるわけないでしょう、と。そういうオファーをしたんですわ。

で。検討してみます、と。また書道おじさんが一文字一文字、丁寧に活字っぽく地下室で書類製作するわけですよ。時速2文字で。だから半年かかりますわ。そのオファーに対しての回答が来るまで。で、却下、と。みんな電柱を立ててやっているんで、我が家だけ特別扱い(悪い意味での、だけど)することは出来ない、とのこと。

さてどうしようか。700メートル先まで光が来ているのだが、どうやら町はそこから光は伸ばしてくれない。当然、民間の業者もやってくれない。スペースXは小金井公園で大五郎の焼酎ペットボトルを使い地上56メートルまで打ち上げ成功したところ。丈夫だからね、大五郎。

さて。そんな状況で僕の思いついたアイデアは、以下のようなもの。

まず、我が町が設置する光回線ってのが、どのようになっているかというと、各家庭に共通の「端末」を置くんですわ。これは、町内放送が流れてくるスピーカーも兼用していて、夜7時ごろに「みなさん熱中症に気をつけましょう」みたいな放送をしている。で、その端末からLANを引っ張って、パソコンとかに繋げるわけですわ。(もしくは端末からWi-Fiルーターに接続し、Wi-Fiを飛ばす)

僕の解決策は「LANを700メートル引っ張ればいいんじゃないの?」というもの。

町(自治体)にそれほどお金を使わせないために、700メートル先に小屋を建てる。そこに、光回線の端末を設置してもらう。そこから、700メートル先にある我が家までは、「家の中のLAN」という名目でなんとかしてネットを引っ張ってくる。その場合、町がやることは、既存の施設(ネットが来ている)の隣にある小屋に回線を引くだけですから。それはいくら何でも、やってくれるでしょう。

この計画を実行する前に、まずは「700メートルのLAN」なるものが存在するのか、裏を取る必要があります。しかも屋外ですからね。うちのLANは森の中を通りますから、そこの地主さんにも許可を得る必要があります。そして、町が人間が居住していない「小屋」にネット端末を設置してくれるのか、という問題もあります。このへんが全てクリア出来てこそ、我が家は光に照らされる! パズドラ以外のゲームができる!

なんか、この話、最初は1日で終える予定だったんですけれどね。次回で終わるといいね。シリーズ「ネット誘致」、もうちょっと続きます。